長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「レバレッジ・マネジメント」
著者:本田 直之
評価★★★★★(満点)
「少ない労力で大きな成果をあげる経営戦力」をテーマにして書かれた本で、
主にまだ発展途上の小さな会社向けの本だと思います。
コンテンツは、
①経営者のレバレッジ
②戦略のレバレッジ
③営業のレバレッジ
④ブランドのレバレッジ
⑤仕組み化のレバレッジ
⑥組織のレバレッジ
と、大きくはこの6つのポイントについて書かれています。
今、ちょうど営業における仕組み、
自社のブランディングなどに興味を持っていたので、
とても参考になりました。
「マネジメント」という幅の広い枠で書かれていることもあり、
内容はとても多岐に渡っています。
しかし、逆に「もう少詳しく掘り下げて欲しい」という部分が多く、
具体例も少ないです。
そこに物足りなさを感じて、★を一つ下げようと思っていたのですが、
実は、読んだだけでは、この本の良さは分からないことに気が付きました。
私は本を読んだら、
とりあえずマネできる部分を自社に取り入れようと試みます。
そこで、この本の巻末に設けられているチェックシートをコピーして、
実際に取り組んでみようと考えました。
チェックシートは単純に、「もくじ」を表にしたものでした。
もちろん、実践しようと思えば、チェックシートを見ながら
「これ、どんな内容だったっけ?」と
もう一回、本編に戻って、何度も読み直すことになります。
そして、思ったのです。
この本、よくできています。
一見、読んだだけでは、具体例が少ないので、
実践的な本には見えないんですけど、そうではありませんでした。
とても実践的に当社の問題点や改善点が具体的に見えてきます。
実践してみようと思った時に初めてこの本の良さが分かります。
ちなみに中身としては、
20:60:20の法則の部分などがおもしろかったです。
聞いたことある法則ですけど、使い方がおもしろいんです。
最初の20%の社員は業績の良し悪しに関わらず、
常に意欲的に仕事をする人たち、
最後の20%は、業績の良し悪しに関わらず、
常に不平不満を言う人たち、
中間の60%は、業績の良し悪しなどによって、
どちらかに引っ張られる人たちなんだそうです。
経営者やリーダーとしては、
最後の20%をなんとかしようと試みます。
飲みに行ったり、ヒアリングの機会を増やして、
彼らの不平不満の元となる部分を見つけ出して、
そこを改善しようとします。著者もそうしていたそうです。
しかし、どうしてもうまく行かないので、
逆に最初の20%の人たちのモチベーションをもっともっと上げることに
注力してみたそうです。
そうすると、そちらのほうに中間の60%も引っ張られて、
会社全体がグッと良くなったそうです。
やっぱり「負」の部分をどうにかしようとしてもダメなんですね。
ドラッカー教授の「強みを生かす」に似ていると思いました。
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