長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「成功は一日で捨て去れ」
著者:柳井 正
評価★★★★★(満点)
ユニクロを経営するファーストリテイリングの会長兼社長、
柳井 正さんが書いた、経営の教科書のような本です。
新作ではなく、去年、2009年に出版されたものです。
率直な感想として、為になったとか、感動したとか、
そんな感じではなくて、「気合いが入った」というのが正直なところです。
2002年に一旦社長を退き、会長職に就いていた柳井さんが、
2005年に社長に復帰し、「大企業病」にかかっていた会社を立て直していく、
その様を記録した本です。
成功したこと、失敗したこと、その両方について、
何が良かったか、何が悪かったのか、それが明快に書かれています。
同社は、本年2010年の売上目標は1兆円、
2020年には5兆円を目標にしているそうです。
ニュースなどによると、本年は8000億円くらいになりそうですが、
それでもすごいですね。
ちなみに5兆円くらいの売上を目指そうと思えば、
その頃には、社員の割合は、外国人が8割、日本人は2割になっているそうで。
今年6月には、
ファーストリテイリングの公用語が英語になったと発表されたばかりです。
幹部による、会議や文書はすべて英語で行われるそうです。
この本を読んでも社のグローバル化はとてもはっきりしていて、
理念を掲げて、そのとおりに走っている会社の姿を見て、
とても分かりやすく、たとえ大企業であっても、
そこで働く大勢の社員の方々のベクトルが
同じ方向を向いているのだろうと想像できます。
それにしても、売上目標5兆円とは。
その時の目標利益は1兆円だとか。
また、章と章の間に、柳井社長が毎年、
年明けと同時に全社員にメール送信されているという、
「今年の抱負」が全文掲載されているので、これはぜひ読んでいただきたい。
ファーストリテイリングの社員の方に向けられた、
柳井社長の熱いメッセージです。
本当に熱いです。
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