長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「星野リゾートの教科書
サービスと利益 両立の法則」
著者:中沢 康彦
評価★★★★☆
軽井沢の老舗温泉旅館から、
日本各地でリゾートを経営する企業へと変貌を遂げた星野リゾート。
その四代目社長である星野佳路さんが「教科書」と呼ぶ良書が
本書の中で30冊紹介されています。
星野リゾートの成功体験本であり、
「教科書」の実践事例集でもあります。
星野リゾートが運営する日本各地の施設が登場しますので、
同社の宣伝にもなっている感じがします(笑)
実際、私も行ってみたいという気になりました。
特に石川県加賀市の「白銀屋」、
京都の「星のや京都」などは、一度は泊ってみたい宿です。
白銀屋は江戸時代創業の和風旅館、
星のや京都は新しい旅館のようですが、
なんと1泊平均7万円代という超高級旅館!
いつか、必ず泊ってやるぞ~。
さて、星野リゾートは自社で所有する施設と、
他社が所有する施設の運営、
その両方を行っています。
他社所有施設の運営は、
この本を読んでいる限りでは、
経営不振に陥った施設を金融機関が引き継ぎ、
そこから運営を依頼されている施設が多いようです。
そこで働くスタッフも元は同社の社員ではないし、
リゾートとしては、一度は落ち込んでしまったものを
立て直していくわけですから、
相当大変なのだろうと思います。
この本では、そんな星野リゾートの星野社長が、
良書を読み、それをまるごと実践していくことで、
各リゾートが生まれ変わっていく様が紹介されています。
星野社長は、
良書に書いてあることをそのまま実践する理由やメリットを
次のようにおっしゃっています。
①教科書に書かれていることは正しく、実践で使える。
②教科書のとおりにやることで、経営判断のリスクは格段に抑えられる。
③教科書に沿って経営判断することで、その決断に自信が持てる。
④行動のブレが少なくなり、社員にも判断の理由を明確に説明できる。
私にとって、この考えはとても衝撃的でした。
私も本に書いてあることをマネすることは結構あります。
しかし、星野社長はつまみ食いはいけないといいます。
私がやってることは、そのつまみ食いです。
つまみ食いとは、ある本のこの部分、こっちの本のこの部分というように、
あちらこちらの本を部分的にマネすることを言います。
そもそも、私は残念ながら、
一冊まるまるマネしようと思えるほどの本を読んだことがないかもしれません。
これまでの私にとって、本はあくまでも読み物であって、
どちらかといえば、
成功者の体験談やものの考え方が書かれたものを選ぶことが多く、
学術的にまとめられたロジカルな本を選んだことがないからだと思います。
この本を読んで、本に対する考え方が変わりました。
私も自分の教科書を本気で探したいと思います。
今、まだ未読の本が何冊か残っているので、
これが終わったら、
次はこの本に紹介されている本を読んでみたいと思います。
星野社長は直面した問題改善のための教科書を探すと書かれていましたので、
本来なら、同じ本を読んでも、
それが私の現状にマッチしているかどうかは疑問ですが、
まずはマネから入るのが一番と思いまして。
それにしても、表紙の星野社長の服装、
学生時代にやっていたというホッケーのユニフォームでしょうか?
普通の格好で写ってほしかったなぁ。
この表紙で、本の評価は★一つ下げました(笑)
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