長崎のＡＢＣ不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「上司は部下より先にパンツを脱げ! 」
著者：小倉 広
評価★★★★★（満点）
タイトルが目を引いたので、購入しました（笑）
最初は軽い気持ちで読み始めたのですが、
内容は非常に濃く、とても良かったです。
著者はリクルート出身で、
現在はコンサルティング会社の社長です。
その著者がサラリーマン時代に上司から教わったこと、
自身が上司となった時に経験したことなどがまとめられています。
そのすべてがとても具体的で分かりやすいです。
基本的に営業畑での話なので、私にはとても参考になりました。
一番おもしろいと思った話は、
運動エネルギーの公式の話でした。
運動エネルギーの公式は、
E=1/2×m(質量)×v2(速度の2乗)です。
この公式のポイントは、速度が2乗だということ。
つまり、質量で勝る大企業に勝つには、
速度を上げれば良いという、たとえです。
私も時々思うことがあります。
応対はすごくいいけど、処理が遅い会社と、
応対はあまりよくないけど、処理が速い会社、
どちらかといえば、後者のほうが良いような気がします。
当社では、クレームやトラブルが発生した場合、
同じことを繰り返さないようにするために、
その担当者に顛末書を書かせて、
その内容をイントラネットで全社員に見せるようにしています。
この1年間の顛末書を見ていると、
処理スピードが速ければ、
こうはならなかったと思える案件が半分くらいを占めています。
スピードが速ければ、クレームは半分になり、
売上は２倍になるのではないかと本当に思えるのです。
いや、公式どおりなら、２倍どころか、
２乗の効果が期待できますね。
それと、もうひとつ速度に関するキーワードもありました。
それは、
「スピードを生むために信頼性を高めよ」
というものです。
部署間の横の繋がり、上司と部下の上下の繋がり、
ここの信頼性が高いと仕事の速度が速くなるという内容です。
確かに信頼性が薄いと、
専門分野ではないのに時間をかけて自ら調査したり、
たとえ依頼したとしても、調査結果を疑ってみたりと、
あまり良いことはないです。時間がすごくかかります。
ところが、信頼する相手と仕事をする時は、
一言、二言のやりとりで終わってしまうことも、しばしば。
今まで、信頼と速度をつなぎ合わせて考えたことありませんでしたので、
とても勉強になりました。
ほかにも、
「営業は物を売るな。ベネフィット（便益）を売れ」
「上司からではなく同僚・部下からの刺激を組織に埋め込め」
「たとえ新入社員でもプロとして扱い、高い期待をかけよ（ピグマリオン効果）」
「正しいことを伝えても人は動かない。伝える本人の信頼性をまずは高めよ」
「部下の能力を超える仕事を意図的に与えよ。それを通じてプロを育てよ」
「リハーサル能力を高めよ」
「他人を指ささず自分を指させ」
「人を育てる人を育てよ」
などなど、私が気に入った部分を紹介していくと、
99のキーワードを全部紹介してしまいそうなくらい充実した内容でした。
ちなみに、
タイトルの「パンツを脱げ」というのは、
「自己開示」をせよということでした。
私もパンツを脱ぎます！
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