長崎のABC不動産のホンダです。
関東地方などで計画停電が始まりました。
先日、私の元にも節電のチェーンメールが届きました。
しかし、実際は設備能力などの都合で、
九州電力の予備電力でまかなえる量の電力しか送れないという
ニュースが流れていました。
ということは、我々が節電しても、
それは東日本には届かないということですね。
節電自体は良いことなのでムダではありませんが、
残念ながら、被災地の支援にはならないみたいです。
九州の我々ができることは、今のところ募金くらいしかないのでしょうか。
さて、今日は本を紹介します。
「近隣物件よりも高い賃料で長く儲ける 満室賃貸革命」
著者:鈴木 雄二
評価★★★★☆
書店で発見し、たまには不動産屋らしい本も読まねばと思い購入。
よく見かける、大家さんの本とか、不動産投資の本とか、
ほとんど読まない私ですが、この本だけは例外です。
ブームに乗った小手先の「投機」ではなく、
長期的な視点できちんと「投資」されている点において、
素晴らしいマンション経営だと思いました。
まずもって、「どんな人に住んでもらうのか」、
そこを絞り込んだコンセプトが素晴らしい。
それにとことん特化した商品開発が素晴らしい。
本書にも書いてありますが、
新築マンションは今どこでも「全国民」をターゲットにした、
とても無難な間取りや設備になっています。
築年数が経っても、人口が減っても、周囲に競合マンションが建とうとも、
「尖った魅力」により、高い賃料でも満室経営を続けられる方法が、
本書の中では、「ミュージション」という、
音楽に特化したマンションを例に出して説明されています。
単なる「楽器可」マンションではなく、
「楽器を思う存分演奏できるマンション」、
それが、ミュージションなのだそうです。
ミュージションとは、ミュージックとマンションを組み合わせた造語です。
実際のミュージションがどんなものか、
それは一見に如かず。
ホームページはコチラ→http://www.musision.com/
最初は、全室で楽器が弾けるのではなく、
地下にスタジオを造ったそうです。
しかし、配管を通じて部屋に音が漏れて失敗。
このマンションは今では通常の賃貸マンションになっているそうです。
次に、賃料アップに良かれと思い、
設備や間取りを充実させてみたけど、これも失敗。
真の音楽家は、音楽に関係のない設備に魅力を感じないので、
賃料には影響せず、単に投資が高くついただけだったとか。
こんな失敗を繰り返しながら、
今のミュージションが誕生したそうです。
不動産業として、
とても参考になったのは、
広告の仕方や現地内覧の方法でした。
「楽器可」としか書けないポータルサイトでは、
相場より家賃が高く、
立地も設備もそれほど良くないミュージションには、
問い合わせはこないそうです。
それより、自社のホームページを強化し、
「楽器 マンション」などのキーワードで検索したときに、
必ず上位に表示されること、
それがミュージションの集客方法だそうです。
なので、普通の不動産屋では仲介は無理なんだそうです。
それと、内覧のときは、
まず、室内でガンガン音楽をかけておくそうです。
そして、内覧に来たお客様が玄関のドアを開けた瞬間、
ガガーンと音楽が聞こえる仕組み。
思う存分音を出していいんですよということを生で伝える工夫です。
いや、本当に勉強になりました。
やりたかったことが全部書いてありました。
当社も「尖った魅力」のある賃貸を創ってみたいと思いました。
この本は、当社のスタッフ全員に読んでもらいたいです。
自腹で。1200円の価値以上のものがあります。
PM事業部のイケダ係長に勧めたら、
すぐ次の日の休日に読んでくれたようです。
考え方として、とても参考になったと言ってました。
「尖った魅力」を我々だけが理解するのではなく、
オーナー様にも伝えていかねばですね、イケダさん。
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