長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
『ウーマン・エコノミー 世界の消費は女性が支配する』
著者:マイケル・シルバースタイン
評価★★★☆☆
結構前に買って、ずっと読んでなかったのですが、
今回やっと読破しました。
300ページを超える、割とボリュームのある本です。
世界中の女性たちを調査・研究し、
これからの経済の中心は女性であるといい、
女性をひとくくりにするのではなく、
いくつかのセグメントに分けて、
それぞれに属する女性の心理を読み解き、
それを企業戦略に活かすという内容です。
本書では、女性について、
エリート女性、超多忙主婦、生活エンジョイ派、
悠々シニア派などに分類しており、
その一つひとつのセグメントにフォーカスすることが
重要なのだと書かれています。
女性とはこういうものだという固定観念に基づく商品開発や、
表面的なカスタマイズは、
実際には、女性にとっての価値や差別化要素に繋がっていない。
たとえば、色をピンクにしただけとか。
技術・性能面のベネフィット(利益・便益)の裏づけと、
明快な価値の提案が必要であると説明されていて、
それができた企業の例がいくつか紹介されています。
そして、後半になると、
女性の消費に関することだけでなく、
女性の仕事に関することも書かれています。
多くの女性は、もはや家庭か仕事かどちらか一つを選ぶことはしない。
肉体労働ならばともかく、知識労働で男女に差をつける意味はない。
女性がリーダーの地位に就くことのできる環境を作るには、
仕事と家庭を両立させるために
柔軟なスケジューリングが不可欠である。
また、すべての問題を一つの方式で解決することはできないので、
状況に応じた対応が必要である。
といった内容です。
読後の感想として、全体的におもしろかったのですが、
ちょっとくどい感じがして、★を少し下げています。
200ページくらいに縮めてあったほうが理解しやすかったかも。
ちなみに当社では、女性社員の数は過半数を超えていますが、
社長含む幹部8名中、女性は2名です。
バランスで考えると、女性幹部がまだまだ少ないです。
当社のこれまでは、出産=退職という風土でしたが、
現在は少しづつ、これを改めていっています。
(今、女性社員が1名、産休に入っています)
スケジューリングを解消して、
本人が望めば、
産休や育休からちゃんと職場に復帰することができるような、
そんな風土にしたいと思います。
そうしたら、当社は、一回り成長できると思っています。
優秀な女性社員の出産後の継続的なキャリアアップだけが目的ではなく、
それらワークライフバランスを考えることによって、
業務の効率化が行われ、
利益率も良くなるはずだと考えているからです。
さて、本書に載っていましたが、
古代クレタ島のミノス社会は、男女が平等に働いていたそうです。
結果として、ミノス社会はかつてないレベルで繁栄したとか。
女性パワーは、古代の歴史からも実証されているんですね。
また、マサチューセッツ工科大学の経済学者によると、
平均的に見て女性のほうが男性より
村の統治に長けているらしいですよ。
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