長崎のABC不動産のホンダです。
今日も本を紹介します。
『「とりあえず5年」の生き方』
著者:諸富祥彦
評価★★★★★(満点)
人間、いつ死ぬか分からないと、口では言いながら、
頭の中では、人生80年という考え方が染みついてしまっている。
誰もが、そうではないでしょうか。
私は残念ながら、そうなんです。
本書は、
『たとえ死が予定外に早く訪れたとしても後悔しないですむように、
この人生で本当にしたいこと、しておくべきことを前倒しして、
確実にやっておくように、日々心がけて生きる』
ことを提唱している本です。
お・・・重いですねぇ。
本の冒頭では、
『死の恐るべきとことは、私たちから、
自分が本当にしたいこと、どうしてもしておくべきことおこなう機会を
永遠に、二度と戻ることのできないような仕方で奪い去ってしまう』
と、すごく恐ろしいことが書いてあります。
アメリカの宗教哲学者ポール・ティリッヒは、
「明日、死すべき者のように生きよ」
と言ったらしいです。
だから、たとえば、意味もなく、
ただ将来が不安だからという理由だけで
貯金を最優先するのはよくないことなんだそうです。
貯金のすべてが悪いというわけではなく、
貯めることを最優先するばかりに、
お金を使うことを後回しにするのがよくないという意味です。
それをずっと続けてきた人は、
お金は貯まっても、人間的には貧しいのだそうです。
何も経験していないからです。
そう言われれば、そうかもしれません。
私はお金が貯まってないから大丈夫かも(笑)
また、オーストリアの精神医学者アルフレッド・アドラーの言葉で、
人生を幸福に生きるためには、
次の3つのことが重要だと紹介されています。
①心から満たされる仕事をすること、
②深く結びつきあった友達を作ること、
③異性と満足のいくパートナーシップを築くこと
とりわけ、③については、
ニーチェの例が掲載されていたので紹介します。
『哲学者のニーチェは、幼いときに父と弟を失い、
哲学の世界で活躍しながらも病気に苦しみ、
最後は精神を病むという苦難の人生だった。
しかし、彼には心から愛してやまない女性と丘を散策した、
たった数時間の至高のひとときがありました。
そして、ニーチェは、
「あの数時間があるのなら、もう一度同じ人生を生きてみたい」
と強く願った。』
すごいです。感動しました。
不幸とも思える人生なのに、
同じ人生をもう一度生きたいと言わしめた、
愛した女性とのわずかな、しかし、至高のひととき。
幸福とは、こういうことを言うのかもしれません。
さて、本書のメインテーマである、
「やっておきたいことを前倒しして確実にやっておく方法」ですが、
まず、本書のタイトルにもあるように、
5年で考えてみること。
5年から先は、また次の5年間「生かされた」と考えること。
次に、やりたいことを5年後にやり遂げる計画を「具体的に」立てます。
そして、3年後、1年後はどこまでやるのか計画します。
最後に、ここ2週間で始めるべきことを考えます。
2週間以内に何もしていなければ、
結局いつまで経っても、
人生を変えるために必要なことに、
取り組むことはできないからなんだそうです。
実際にいい人生を送っている人は、
やりたいことはすぐに実現する習慣が身についていて、
「とりあえずやってみよう」という楽観的な態度が、
人生を切り開いていくそうです。
また、人生を変えていくのが上手な人は、
小さな目標を設定するのがうまいそうです。
こう考えると、
やりたいと思ったことは、いろいろ考えずに今すぐやってみること、
無理して自分を縛ってしまうことなく、
柔軟に、軽く達成できる程度にやっていくのがコツのようです。
私もやりたいことや、
幸せをつかむためのアクションを
今すぐ起こそうと思いました。
それにしても、刺激的な本でした。
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