「とりあえず5年」の生き方

  • 2011.05.15
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日も本を紹介します。

『「とりあえず5年」の生き方』

著者:諸富祥彦

評価★★★★★(満点)

長崎のABC不動産の部長のブログ-「とりあえず5年」の生き方

人間、いつ死ぬか分からないと、口では言いながら、

頭の中では、人生80年という考え方が染みついてしまっている。

誰もが、そうではないでしょうか。

私は残念ながら、そうなんです。

本書は、

『たとえ死が予定外に早く訪れたとしても後悔しないですむように、

この人生で本当にしたいこと、しておくべきことを前倒しして、

確実にやっておくように、日々心がけて生きる』

ことを提唱している本です。

お・・・重いですねぇ。

本の冒頭では、

『死の恐るべきとことは、私たちから、

自分が本当にしたいこと、どうしてもしておくべきことおこなう機会を

永遠に、二度と戻ることのできないような仕方で奪い去ってしまう』

と、すごく恐ろしいことが書いてあります。

アメリカの宗教哲学者ポール・ティリッヒは、

「明日、死すべき者のように生きよ」

と言ったらしいです。

だから、たとえば、意味もなく、

ただ将来が不安だからという理由だけで

貯金を最優先するのはよくないことなんだそうです。

貯金のすべてが悪いというわけではなく、

貯めることを最優先するばかりに、

お金を使うことを後回しにするのがよくないという意味です。

それをずっと続けてきた人は、

お金は貯まっても、人間的には貧しいのだそうです。

何も経験していないからです。

そう言われれば、そうかもしれません。

私はお金が貯まってないから大丈夫かも(笑)

また、オーストリアの精神医学者アルフレッド・アドラーの言葉で、

人生を幸福に生きるためには、

次の3つのことが重要だと紹介されています。

①心から満たされる仕事をすること、

②深く結びつきあった友達を作ること、

③異性と満足のいくパートナーシップを築くこと

とりわけ、③については、

ニーチェの例が掲載されていたので紹介します。

『哲学者のニーチェは、幼いときに父と弟を失い、

哲学の世界で活躍しながらも病気に苦しみ、

最後は精神を病むという苦難の人生だった。

しかし、彼には心から愛してやまない女性と丘を散策した、

たった数時間の至高のひとときがありました。

そして、ニーチェは、

「あの数時間があるのなら、もう一度同じ人生を生きてみたい」

と強く願った。』

すごいです。感動しました。

不幸とも思える人生なのに、

同じ人生をもう一度生きたいと言わしめた、

愛した女性とのわずかな、しかし、至高のひととき。

幸福とは、こういうことを言うのかもしれません。

さて、本書のメインテーマである、

「やっておきたいことを前倒しして確実にやっておく方法」ですが、

まず、本書のタイトルにもあるように、

5年で考えてみること。

5年から先は、また次の5年間「生かされた」と考えること。

次に、やりたいことを5年後にやり遂げる計画を「具体的に」立てます。

そして、3年後、1年後はどこまでやるのか計画します。

最後に、ここ2週間で始めるべきことを考えます。

2週間以内に何もしていなければ、

結局いつまで経っても、

人生を変えるために必要なことに、

取り組むことはできないからなんだそうです。

実際にいい人生を送っている人は、

やりたいことはすぐに実現する習慣が身についていて、

「とりあえずやってみよう」という楽観的な態度が、

人生を切り開いていくそうです。

また、人生を変えていくのが上手な人は、

小さな目標を設定するのがうまいそうです。

こう考えると、

やりたいと思ったことは、いろいろ考えずに今すぐやってみること、

無理して自分を縛ってしまうことなく、

柔軟に、軽く達成できる程度にやっていくのがコツのようです。

私もやりたいことや、

幸せをつかむためのアクションを

今すぐ起こそうと思いました。

それにしても、刺激的な本でした。

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