長崎のABC不動産のホンダです。
富士山登山の続きです。
今日は7合目からのお話です。
今思えば、
ここからはペースを意識的に落としながら登れば良かったです。
そのままスイスイ行ってしまいましたので、
この7合目から8合目にかけての岩場が、
私の体力を吸い取ってしまいました。
7合目からは、山小屋が連続して建てられています。
中でも、「東洋館」はキレイな建物でした。
ここくらいまでは、まだ少し余裕があったのになぁ。
そして、魔の8合目。
このへんで、睡魔と疲労と空腹でヘトヘトに。
休み休み登っていましたが、
8合目最後の「トモエ館」前で完全にグロッキーです。
しばらく山小屋の外にあるベンチで休憩しました。
じっと、地面を見ていると、
そこにスッとシマウマ模様の長い脚が。
見上げてみると、外人女性です。
シマウマ模様のタイツを履いておられました。
おお~、ビューティフォー。
私はこの女性を「ゼブラ」さんと名付けました。
でも、実際、女性の脚を見て喜ぶような余裕は皆無です。
眠くて、きつくて。
記憶が少し飛んでますので、きっと少し眠ったのでしょう。
でも、これがいけなかった。
人間、眠ると体温調節ができなくなるらしいです。
体が完全に冷え切ってしまいました。
体がどうにも動かないんです。
気力も萎えてしまったというか。
それでも無理やり体を動かして、
ゆっくり歩き始めました。
ところが・・・
数十メートル歩いたところで、
両足がものすごくつってしまい、
完全に棒立ちになってしまいました。
両太ももと両ふくらはぎが全部同時につったんです。
これは、ヤバイです。
この場所では、
横殴りの雨と強風にさらされてしまいます。
でも、足がまったく動きません。
本当にやばいです。
すると、
「ダイジョウブ?」
片言の日本語で声をかけてくれた女性がいました。
見ると、さっきのゼブラさんでした。
おお~、ありがたい。
でも、ここは男らしく、
「ダイジョウブ~」と返す私。
本当は全然ダイジョウバナイんですけど。
ふと見上げると、少し上に山小屋が見えました。
でも、もう登れる気がしなかったので、
さっきの下の山小屋に下ることにしました。
足を引きずるようにして歩き始めます。
で、なんとかさっきの山小屋、
「8合目トモエ館」まで戻ってきました。
あとで思ったのですが、
ここで戻ってきたのは、
なかなかのファインプレーでした。
風を防げる場所に陣取り、
持参していたダウンジャケットをレインウェアの内側に着こんで、
寒さに耐える準備をします。
実はこのあたり、あまり記憶にないです。
ただただ、必死でした(笑)
足の痙攣は治りましたが、
筋力がガス欠といいますか、
足に力が入らないような状態です。
下山も頭をよぎりましたが、
山頂は諦めたくなかったので、
せめて太陽が昇って、
(雨天につき、ご来光は諦めてました)
気温が少しでも上がるまで待って、
それでもダメなら下山しようと思いました。
それまでは、とにかく耐えます。
寒さとの格闘です。
鼻水がダラダラ流れて、しょっぱいです。
すすっても止まらないので、たれ流し状態です。
でも、レインウェアのおかげで人には見えません(笑)
耐えに耐えていると、
だんだん空が黒から紺色に変わっていきました。
確か4時くらいだったと思います。
ここまで、結構な時間耐えました。
そうやって、またしばらく目を閉じて、
眠ってるのか起きてるのか、
よく分からない状態が続きました。
続く。
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