富士山その2

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長崎のABC不動産のホンダです。

富士山登山の続きです。

今日は7合目からのお話です。

今思えば、

ここからはペースを意識的に落としながら登れば良かったです。

そのままスイスイ行ってしまいましたので、

この7合目から8合目にかけての岩場が、

私の体力を吸い取ってしまいました。

7合目からは、山小屋が連続して建てられています。

中でも、「東洋館」はキレイな建物でした。

ここくらいまでは、まだ少し余裕があったのになぁ。

そして、魔の8合目。

このへんで、睡魔と疲労と空腹でヘトヘトに。

休み休み登っていましたが、

8合目最後の「トモエ館」前で完全にグロッキーです。

しばらく山小屋の外にあるベンチで休憩しました。

じっと、地面を見ていると、

そこにスッとシマウマ模様の長い脚が。

見上げてみると、外人女性です。

シマウマ模様のタイツを履いておられました。

おお~、ビューティフォー。

私はこの女性を「ゼブラ」さんと名付けました。

でも、実際、女性の脚を見て喜ぶような余裕は皆無です。

眠くて、きつくて。

記憶が少し飛んでますので、きっと少し眠ったのでしょう。

でも、これがいけなかった。

人間、眠ると体温調節ができなくなるらしいです。

体が完全に冷え切ってしまいました。

体がどうにも動かないんです。

気力も萎えてしまったというか。

それでも無理やり体を動かして、

ゆっくり歩き始めました。

ところが・・・

数十メートル歩いたところで、

両足がものすごくつってしまい、

完全に棒立ちになってしまいました。

両太ももと両ふくらはぎが全部同時につったんです。

これは、ヤバイです。

この場所では、

横殴りの雨と強風にさらされてしまいます。

でも、足がまったく動きません。

本当にやばいです。

すると、

「ダイジョウブ?」

片言の日本語で声をかけてくれた女性がいました。

見ると、さっきのゼブラさんでした。

おお~、ありがたい。

でも、ここは男らしく、

「ダイジョウブ~」と返す私。

本当は全然ダイジョウバナイんですけど。

ふと見上げると、少し上に山小屋が見えました。

でも、もう登れる気がしなかったので、

さっきの下の山小屋に下ることにしました。

足を引きずるようにして歩き始めます。

で、なんとかさっきの山小屋、

「8合目トモエ館」まで戻ってきました。

あとで思ったのですが、

ここで戻ってきたのは、

なかなかのファインプレーでした。

風を防げる場所に陣取り、

持参していたダウンジャケットをレインウェアの内側に着こんで、

寒さに耐える準備をします。

実はこのあたり、あまり記憶にないです。

ただただ、必死でした(笑)

足の痙攣は治りましたが、

筋力がガス欠といいますか、

足に力が入らないような状態です。

下山も頭をよぎりましたが、

山頂は諦めたくなかったので、

せめて太陽が昇って、

(雨天につき、ご来光は諦めてました)

気温が少しでも上がるまで待って、

それでもダメなら下山しようと思いました。

それまでは、とにかく耐えます。

寒さとの格闘です。

鼻水がダラダラ流れて、しょっぱいです。

すすっても止まらないので、たれ流し状態です。

でも、レインウェアのおかげで人には見えません(笑)

耐えに耐えていると、

だんだん空が黒から紺色に変わっていきました。

確か4時くらいだったと思います。

ここまで、結構な時間耐えました。

そうやって、またしばらく目を閉じて、

眠ってるのか起きてるのか、

よく分からない状態が続きました。

続く。

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ホンダ

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