長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「破壊と創造の人事」
著者:楠田祐、大島由起子
評価:★★★★☆
日本の人事部門が大きな過渡期を迎えているとして、
これから先の10年間の人事戦略について、
深く考察された本です。
著者の考えだけでなく、
専門家や実際に現場で活躍されている人事担当の方らの
インタビューも収録されています。
グローバル化、ダイバーシティ・・・
我々、長崎の小さな会社の人事とは大きく異なる部分もあって、
そこは読み方を工夫するしかないです。
たとえば、当社は、浜町店、長崎駅前店、長崎大学前店と、
3店舗がありますが、
浜町店を日本本社、駅前を上海、大学前をインドとか、
勝手にそう考えると割としっくり読めます(笑)
同じ日本人なので、
言語も価値感も特に苦労なく通用してしまいますが、
店ごとに異なった文化が多少なりとも存在しますので(笑)
もちろん、小さな当社でも参考になることも多く、
たとえば、これからの人事はマーケットインの発想が必要であること、
活躍している人材をプロファイリングして、
採用のプロセスを検証すること、
研修の方法、コーチングなどなど、
一言で人事といっても、本書の内容は多岐に渡っています。
とても勉強になりました。
特に、この本の出版社、
ディスカヴァートゥエンティワンの会長、
伊藤守さんのコーチングの話はおもしろかったです。
アスリートにはすべてコーチがついている。
だから、経営者やビジネスパーソンにもコーチは必要。
水泳の北島選手が結果を出せたのは、
レースのゴールを「(プールの)壁にタッチする」ことから、
「壁にタッチして結果の掲示板を見る」に変えたから。
そういうことが書かれていました。
私も目標を高めたり、ゴールを少し伸ばすのは、
人の能力を高めるのに有効な方法だと思います。
伊藤さんは、破壊と創造についても語っておられましたので、
この本のタイトルはここからきているのだと思います。
この部分は残して、この部分はなくす、
というのではなく、
一度すべてゼロにして、最初から考え直す。
破壊のあとに創造があるのだというものです。
読後の率直な感想として、
人事の発想とは、こうあるべきということが、
なんとなく分かったような、まだ分かってないような・・・。
でも、実際に取り組んでみようと思うことがいくつか思い当たり、
さっそく昨日から取り組み始めました。
人事担当者に必要な資質というのもいくつか紹介されていました。
そのうち、次の2つは特になるほどと思いました。
「課題と実行策を常に連動させる力」
(問題の本質を理解する能力)
「実行策を総合的に構成する力」
(脈絡の薄いバラバラな施策は現場が疲弊するだけ)
結局、経営だろうが、管理部だろうが、営業部だろうが、
必要とされる資質や能力はみな同じなんだなと思いました。
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