数字力の教科書

  • 2011.11.20
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日は本を紹介します。

「数字力の教科書」

著者:久保 憂希也

評価:★★★★★(満点)

長崎のABC不動産の部長のブログ

書店で見つけて、

なんとなく購入した本ですが、

当たりでした!

200ページの薄い本で、

文字数も少ないので、

あっという間に読み終えてしまいますが、

長い言葉で説明されたものよりも、

その簡潔さによって、記憶に残りやすいです。

本の趣旨は、タイトルのとおり、

物事を論理的に数字に置き換えて考えましょうというものです。

たとえば、長い長い終わらない会議。

これは、皆が定性的な発言ばかりしているから。

定性的な発言とは、質的な側面に着目して分析すること。

簡単にいうと、感覚でものを言ってるということです。

これに対して、物事の量的な側面に着目し、

数字を使って分析することを「定量的に分析する」というそうです。

数字を使っているので、

勘で「~だと思う」という発言よりも説得力がありますし、

そもそも、目的、目標を設定したとしても、

それを数値化していないと、そこにどれだけ近づいているか、

成果は数字でないと分かりません。

たとえば、本書では例として、

セブンイレブンの冷やし中華のリニューアルを取り上げていました。

セブンイレブンでは、

麺の硬さと弾力を数値化して、

モデル店の麺、自社の前回の麺と比較して、

目標に近づいているか検証したそうです。

「もう少しつるりとした食感で・・・」

「シコシコ感が・・・」

と言っていたら、このあと、大ヒットとなった、

セブンイレブンの冷やし中華は

生まれなかったかもしれない。

そう書いてありました。

このように、数値化しにくいことも、

多少強引にでも、

数字で取り組むことが重要なことが分かりました。

さて、問題解決にあたって、

複数ある問題点の中で、

一番成果の出せる部分にフォーカスするために、

まず、「あたり」をつけることが必要です。

細かい部分ではなく、

ここを改善すれば、100%ではなくても、

8割は改善できるという重要な部分はどこか、

そこに「見当をつける」という意味です。

その、「見当をつける」には、

法則を知っておくと便利だということで、

本書では、いろいろな法則が紹介されています。

有名なものばかりなので、

知ってる方も多いと思いますが、

たとえば、

・メラビアンの法則

・パレートの法則

・ランチェスターの法則

・ハインリッヒの法則

・1:5の法則&5:25の法則

などなど。

表紙にも書いてありますが、

数字が苦手な文系の方でも、

楽しくスラスラ読めると思います。

先日、映画「マネーボール」を観ました。

こちらも野球を数値化して、

誰がどのような働きをすれば勝てるのか、

それに取り組むGMの物語でした。

ちょうど、本書とリンクして学ぶことができました(笑)

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