ルーズヴェルト・ゲーム

  • 2012.03.21
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日も本を紹介します。

「ルーズヴェルト・ゲーム」

著者:池井戸 潤

満足度:★★★★☆

長崎のABC不動産の部長のブログ

「下町ロケット」が大ヒットした直木賞作家の池井戸潤さんの最新作です。

池井戸潤さんの本を読むのは、

「下町ロケット」に続いてまだこれで2冊目ですが、

いや~、すべらんな~

というのが率直な感想です。

昔、野球を愛したルーズヴェルト大統領は、

「一番おもしろい試合は、8対7だ」と言ったそうです。

タイトルは、これから名づけられています。

舞台となる青島製作所は、

業績不振により、リストラを余儀なくされ、

今後の行く末も危ぶまれる危機に直面している。

ライバル会社で大手のミツワ電器は、

一気に営業攻勢を仕掛けて、

青島製作所を追い込み、

その技術力欲しさに合併をもくろむ。

そんな青島製作所には野球部がある。

その野球部も、監督、エース、4番バッターが

まとめてミツワ電器に移籍してしまい、

一気に弱体化してしまう。

野球部の運営に必要な経費は、年間3億円。

リストラが進む社内では、

野球などやっている場合ではないと、

廃部を求める声が高まっている。

果たして、野球部はどうなってしまうのか!

そして、青島製作所は生き残れるのか!

という内容です。

すごくおもしろかったです。

今回、なんと、主人公と呼べる人物がいません。

強いて言えば、

元コンサルタントで青島製作所の社長・細川氏と、

野球部マネージャーの古賀氏でしょうか。

それと、野球部部長の三上氏。

三上氏は、リストラリストを担当する総務部に所属しながら、

野球部の存続に奮闘するという、

すごく微妙な立場の人です。

このへんの役作りは本当におもしろいと思いました。

小説はあまり読むことはないのですが、

次に読むのは、池井戸さんの「空飛ぶタイヤ」がいいなと思っています。

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