Hot Pepper ミラクル・ストーリー

  • 2012.03.23
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日も本を紹介します。

「Hot Pepper ミラクル・ストーリー」

著者:平尾 勇司

満足度:★★★★☆

長崎のABC不動産の部長のブログ

2008年に出版された本です。

ブックオフで目に止まり、購入しました。

元ホットペッパー事業部長だった著者が、

ホットペッパーの成功要因を具体的に挙げながら解説してくれます。

ホットペッパーというと、私にとっては、

「契約社員」「1日20訪問」というイメージ。

終始そんな熱血的な営業について語られているかというとそうではなく、

そもそもホットペッパーとは、どういう事業で、

何のためにやっているのか、

そして、具体的な業務の仕組みや型、

それらも何のためにあって、なぜやるのか、

すべてに理由があり、それが説明されています。

そういうわけで、非常に納得感の高い内容になっています。

本文の内容を少しだけ紹介してみます。

世の中の既存事業が破綻していくのは、

創業の目的を忘れ、

事業のオペレーション方法ばかりに目が向いて、

目的が語られなくなっていくからだ。

事業は物語である。

これでダメなら仕方ないと思えるまで絞り込んだシナリオが必要なのだ。

我々の商品・サービスは何か。

何を実現したいのか。

我々の事業によって世の中がどのように変わっていくのか。

どうすれば決めたことをやり切れるか、

やり続けられるかを考え、

行動レベルレベルに落とし込むことを考えなければならない。

目的もビジョンも曖昧で、

働く人自身がセルフ・マネジメントしてくれる組織などありえない。

大切なのは売った結果の数字ではない。

いかなる意志を込めて目指す数字を立てて、

それを実現するためにいかなる見通しを持ち、

いかなる手を打つかを計画することだ。

営業を顧客との勝負に置き換えたとき、

剣道の小手・面・胴にあたる3つの型をつくることが大切である。

問題は型をつくろうとすらしてないことだ。

リーダーとは物語を語る人だ。

物語を語らなかったり、実にちっぽけな物語であれば、

その時点でリーダーとして存在していないことになる。

上に挙げた文章は、本文中から、

私が大事な部分だと思い、赤線を引いた部分です。

一見、すべて同じ章から引っ張ってきた文章に見えますが、

そうではなく、本の最初から終わりまで、

一貫して事業の意味、戦略の意味、行動の意味、

それらの重要性が書かれています。

私はリクルート出身の方が書いた本をよく読みますが、

どれを読んでも良い参考書になると思いました。

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