実践するドラッカー 事業編

  • 2012.04.10
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日も本を紹介します。

「実践するドラッカー 事業編」

編著者:佐藤 等

満足度:★★★★☆

長崎のABC不動産の部長のブログ

最近、当ブログ、本の紹介だらけになってきました。

書店の社員ブログのよう。

一応、私は不動産屋です!

今日、ご紹介する本は、

「実践するドラッカー」シリーズ第4弾です。

私はこのシリーズ、全部読んでいます。

元々、ドラッカーを読んだことがなかったので、

最初の「思考編」ですごく感銘を受けました。

前回の「チーム編」は、個人的にイマイチ感がありましたが、

ここへきて、良さが復活。

今回は「物語で学ぶ」と称して、

各章の終わりに企業の成功例が紹介されています。

もはや私でも知っている有名な話が多かったのですが、

それでも、その章のポイントが物語と関連しているので、

理解しやすかったです。

ちなみに、物語では、

十勝バスの話とかおもしろかったです。

初めて聞きました。

全国的に年々乗客数が減って行く中にあってもなお、

バス業界では営業強化はできないという考え方が

固定観念になっていたそうです。

そんな中、十勝バスの最初の取り組みは、

非顧客に乗車しない理由を聞いたそうです。

そうすると、「不便」などの予想に反して、

「乗り方がわからない」という、

真の理由に行き着いたそうです。

なるほど、私も他県に行ったら、

電車は利用しやすいですが、

バスはちょっと乗りにくいです。

乗り方がわからないからです。

以前、横浜だったでしょうか、

先払いのバスに乗ったことがあります。

長崎では後払いが常識なので焦りました。

また、同社は、目的地まで行きやすくするために、

「目的別時刻表」を作成したり、

目的となる施設とバスをパックにした、

「日帰り路線バスパック」などを売り出し、

売上の20%アップを実現したそうです。

さて、今回は、ドラッカーの著書の中から、

事業に関連する重要なキーワードがピックアップされています。

たとえば・・・

事業の目的は顧客の創造である。

顧客にとっての価値はあまりに多様であって、

顧客にしか答えられない。

したがって、答えを推察してはならない。

直ちに聞かなければならない。

顧客が買うものは製品ではない。

欲求の充足である。

顧客が買うものは価値である。

機会の最大限の開拓こそ、

コスト当たりの業績比を上げ、

コスト管理と低コストを実現する王道である。

意識して非生産的なものや陳腐化したものを捨てている組織が、

新たな機会に不足することはない。

事業の定義が有効であるためには、

成長し変化していけるだけの大きさのもでなければならない。

「われわれの事業は何か」との問いは、

企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、

初めて答えられる。

これらの言葉を見開き2ページで解説していく形式は、

このシリーズの定番となっています。

ドラッカーの言い回しは、

最初、ちょっとわかりにくいところもあります。

本書は、具体例を挙げながら、

そこをわかりやすく解説していくというものです。

個人的には、思考編を気に入っていますが、

この事業編もオススメです。

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