空飛ぶタイヤ

  • 2012.04.20
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日は本を紹介します。

「空飛ぶタイヤ」

著者:池井戸 潤

満足度:★★★★★(満点)

長崎のABC不動産の部長のブログ

最近、めずらしく小説を続けて読んでいます。

大阪、沖縄と続けて旅があったのもあります。

旅には文庫サイズがちょうどいいです。

池井戸潤さんは、

「下町ロケット」「ルーズヴェルト・ゲーム」を読んでファンになり、

遡って本作を読みました。

本作は、2006年に発売され、直木賞候補に選ばれた作品です。

上記3作とも中小企業とそこで働く人々の奮闘を描く小説ですが、

本作では、主人公がこれでもかというほど、とことん追い込まれます。

性格の悪い、頭にくる人間もたくさん登場します。

谷が深ければ深いほど、頭にくればくるほど、

それを乗り越えたときの痛快さと感動も深いです。

そういう意味では、私が読んだ3作の中で、

本作が一番深いのではないでしょうか。

一番頭にきます(笑)

池井戸さんは、元銀行員ということもあって、

3作とも銀行がよく絡んできます。

そんな経験を活かし、

本作がヒットする2006年までは、

ビジネス書も執筆されていたようです。

ストーリーは、

小さな運送会社を営む主人公は2代目社長。

ある日、走行中の自社のトラックのタイヤが外れて事故を起こします。

不運にもその事故で道路を歩行中の主婦が死亡してしまいます。

この事故の原因を調査した自動車メーカー、

ホープ自動車が出した結論は、運送会社の整備不良。

これに納得できない主人公は、

原因は車の部品の欠陥によるものとして、

ホープ自動車と戦う決意をします。

相手は、ホープ重工、ホープ商事、

ホープ銀行などと系列を組む、超一流企業。

果たして、この戦いの結末は・・・。

という内容です。

こうやってストーリーを簡単に書くと、

「下町ロケット」や「ルーズヴェルト・ゲーム」に酷似していますが、

それでもやっぱり、やめられないです。

おもしろい。

それに、ただおもしろいだけでなく、

ヘタなビジネス書を読むより勉強になるかもしれません。

絶対に諦めない中小企業の「オヤジ」は、とても素敵です。

私もそんなオヤジになりたいです。

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