長崎のＡＢＣ不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「コトラーのマーケティング思考法」
著者：フィリップ・コトラー、フェルナンド・トリアス・デ・ベス
満足度：★★★☆☆
２００４年の本です。
今の私に一番必要な本だと思ったので購入。
一つの新しい商品が生まれてヒットしたとき、
それを追随して多くの企業が参入し、類似商品が次々に出てきます。
やがてその商品に対する消費がひと段落すると、
企業は次に製品の味やサイズ、パッケージングなどを変更した
新バージョンを発売します。
このタイプのイノベーションプロセスを
「バーティカル・マーケティング」というそうです。
考えやすく、消費者にも受け入れられやすく、
一般的なイノベーション手法です。
一方で、まったく違った発想で、
新たなカテゴリーや市場の創出をすることを
「ラテラル・マーケティング」というそうです。
本書は、このラテラル・マーケティングの教本です。
このラテラル・マーケティングによって
世に出た商品の例を挙げてみます。
シリアルを自宅での朝食に限らず、
いつでもどこでも気軽に食べられるようにした
「シリアルバー」。
子どもや赤ちゃんを模した人形が当たり前だった時代に、
大人の人形で一世を風靡した「バービー人形」。
録音機能をあえて削除し、
オーディオ機器の持ち運びを可能にした、
「ウォークマン」。
牛乳でもヨーグルトでもない、
まったく新しい健康乳製品飲料「アクティメル」。
（日本でいうならヤクルトみたいな商品です）
これらは、商品の味やサイズ、パッケージを変えただけでは
決して生み出されることのなかった商品です。
まったく新しい商品やサービスを生み出すことになるので、
相当ハードルが高く感じるのですが、
本書いわく、
創造性が発揮される仕組みは、
誰かが見出し、きちんと整理しさえすれば、
少しも神秘的なものではない。
その言葉どおり、
そんな仕組みの見出し方、
整理の仕方などが紹介されています。
本書に書かれた思考のプロセスを
そのままワークリストとして書き出し、
順に考えてみようと思います。
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