長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学」
著者:ケン・シーガル
満足度:★★★☆☆
著者は、広告のクリエイティブ・ディレクターとして、
あのスティーブ・ジョブズさんと
12年間も一緒に仕事をしたという人。
アップル復活の最初の大ヒット作品、
iMacの名付け親です。
以来、iシリーズは、
iPhoneやiPadへ今でも続いています。
そんなケン・シーガルさんが、
アップルの、というより、
スティーブ・ジョブズさんの、
シンプルな発想について書いています。
とても参考になったし、良い本だと思いますが、
ちょっと引っ張り過ぎという感じがします。
300ページの本ですが、
200ページくらいに短縮したほうが、
記憶に残ると思いました。
本もシンプルなほうが良かったなぁ。
本の最後には、
スティーブ・ジョブズさんの言葉が載っています。
「シンプルであることは、
複雑であることよりもむずかしい。
物事をシンプルにするためには、
懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。
だが、それだけの価値はある。
なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、
山をも動かせるからだ。」
以下、シンプルさに関して、
参考になった部分を挙げてみます。
多くの企業は、すべての機会をとらえ、
あらゆる顧客を満足させ、
すべての取引を成立させようとする欲求を抑えられない。
しかし、あらゆる人を喜ばせようとすると、
誰も満足させられない。
焦点を合わせるということは、
その対象に対してイエスという意味だけではない。
ほかの100のよいアイデアにノーと言うことだ。
アップルはいつもスペックよりも、
ユーザーにとって便利な点を指摘し、
感情に訴える人間らしいマーケティングをしてきた。
言われてみると、
アップルのラインナップは常に少ないです。
それに、個人的には、アップル製品に関して、
他社製品とスペックの良し悪しを比べたことはないです。
他社メーカーのものを買おうとするときは、
価格やスペックはすごく比較します。
デザインの良さが一番の理由ですが、
機能面でも期待を裏切らない「だろう」と、
最初から思っているので、
特に調べたりしません。
信頼できる高い技術を持っているのに、
アップルはそこを訴求テーマにしないのです。
でも、そう簡単にそうなったわけではなく、
そういう力のあるブランドが築かれた裏には、
こだわり抜く力も必要だったみたいです。
(リスクが生じるとわかっていても)
リスクよりもリターンが上回っていれば、
前進する力を持つ。
できないと言われれば、できる人を見つける。
(意地でもやる)
そういうパワーが必要です。
ジョブズさん、そこは誰にも負けなかったみたいです。
最後に、シンプルに伝えることの
重要性を説いたエピソードを。
特長を一つに絞って、
シンプルに伝えたかったケン・シーガルさんたち広告代理店が、
反対していたジョブズさんに使った方法です。
紙を丸めて、1つ投げる。
ジョブズさんはそれを簡単にキャッチする。
今度は、5つ一度に全部投げる。
ジョブズさんは1つもキャッチできない。
前者が良い広告、後者が悪い広告です。
これで見事にあのジョブズさんを説得しました。
私もなんでも詰め込もうとすることが多いです。
でも、それは私がきちんと選択できていないから。
大事なことにフォーカスして、
ジョブズさんがいうように、
懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないと思いました。
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