長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「アフリカの奇跡」
著者:佐藤芳之
満足度:★★★★☆
単身でアフリカに渡り、
ケニア・ナッツ・カンパニーを設立。
マカデミアナッツ業界で世界のベスト5に入る会社に
育てあげた日本人ビジネスマンの物語です。
表紙やタイトルからすると、
一見、小説やドキュメンタリーにも見えるかもしれませんが、
ジャンル的にはビジネス本です。
今となっては、
海外進出は常識になっていますが、
これは50年も前の話。
日本の常識を持ち込まず、
アフリカの人たちに溶け込んでいく人間力。
一つのことに執着することなく、
貪欲にチャレンジする行動力。
著者の佐藤さんは、ケニア・ナッツ・カンパニーの設立前にも、
鉛筆がケニア国外からの輸入品であったことに目を付け、
ケニア国内で鉛筆を製造販売してみたりもしています。
いけそうだと思ったらすぐやってみるという、
行動力は本当にすごいと思います。
また、何かやろうと思ったときに、
必ず誰かが協力してくれるのだそうです。
鉛筆のときも、ケニアに鉛筆本体となる、
木材加工の技術がなかったので、
自前の工場を造るのですが、
このとき、日本の材木会社が出資してくれています。
ナッツ・カンパニーの立ち上げの際も、
明治製菓がバックアップ。
ご本人は、周囲がやってくれるので、
「自分は旗を振っていただけだ」と言いますが、
得てして成功者の多くが同じことを言っているように思います。
成功者は人に手柄を立てさせるのがうまい。
佐藤さんの考えは、
援助は一過性だが、
ビジネスには継続性があるということ。
当時、貧しかったアフリカの人々が、
自分たちで稼いで、幸せに暮らせるようにと願い、
そういう思いで会社を立ち上げたそうです。
そして今や、従業員4,000名、
ネスレやゴディバにも製品を卸すほどの会社に。
それを見届けた佐藤さんは、
会社の持ち株をタダ同然で売り払い、
現地の人に経営を託しました。
そして、ご本人はお隣の国ルワンダへ。
この国のスラム街は水道も下水道もありません。
排泄物は穴に埋められ、そこから発生する病原菌によって、
病気が蔓延し、子どもの死亡率も高い。
そこで、佐藤さんは衛生環境の改善に取り組むため、
殺菌剤を製造して販売するという、
また新たなビジネスを興しました。
佐藤さんはもう70歳を越えています。
すごいバイタリティだと思います。
アフリカは人類発祥の地。
昔、サルがその気になって、
二足歩行を始めて、人間になった。
自分もその気にならないと、
ご先祖様に申し訳ない。
そう書いてありました。
佐藤さんの好きな言葉に、
ジェームス・ディーンの
Dream as if you’ll live forever.
Live as if you’ll die today.
という言葉があります。
永遠に生きるがごとく夢を見よ。
今日死ぬがごとく今を生きよ。
という意味です。
いい言葉だなぁ。
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