長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「社長のテスト」
著者:山崎将志
満足度:★★★★★(満点)
著者は、ビジネスコンサルタントで、
ベストセラー「残念な人の思考法」を書いた人です。
この本、ビジネス小説となっていて、
正式なジャンルは「小説」になるみたいです。
ですが、私が購入した書店では、
ビジネス書コーナーに置いてありました。
似ている形態で大ヒットした「もしドラ」は、
ドラッカーの「マネジメント」をわかりやすく解説した本でした。
しかし、本書は誰に何を教えるための本なのか、
正直あまりハッキリしません。
帯にも「新感覚エンターテイメント」と書いてあり、
この、「新感覚」というのがとても怪しげ(笑)
経験上、「新感覚」はハズレが多いです。
それに、著者の代表作「残念な人の思考法」という本は、
タイトルは見たことありますが、
読んだことはなかったです。
私は、あまり前向きでないタイトルの本は、
手に取らないことが多いです。
しかし・・・
この本、おもしろい!
ここまでこきおろしておいてなんですが、
なんだかんだ言っても、
おもしろくて、どんどん読み進み、
すぐに読み終えてしまいました。
内容は、
パソコンのデータ復旧を手掛ける会社の社長、
そこで働く実質ナンバー2の幹部社員、
この事業を手に入れたいと目論む別会社の社長。
ある日、この会社の建物に車がつっこみ、火事になります。
顧客から預かっていたパソコンもすすまみれになり、
急遽、会議室を借りて、即席の事務所を作り、
顧客への対応に追われる日々。
そのとき、
社長は・・・
ナンバー2は・・・
別会社の社長は・・・
全5章構成になっていて、
そのうち最初の3章は、この3人がそれぞれ主人公となって、
それぞれの視点で、同じ時間に、何を思い、
何をやっていたかが描かれています。
「バンテージ・ポイント」という映画をご存じでしょうか?
テロ事件が発生し、その現場で起こった出来事が、
登場人物の視点で何度も再現されます。
そして、一人の視点ではハッキリしなかったことが、
複数人の視点で繰り返し再現することで、
それらがパズルのように組み合わさり、
事件の全貌が明らかになる、という映画でした。
これ、すごくおもしろい映画でした。
この映画も「新感覚ムービー」だったと思います(笑)
本書もそれに近い感覚で読むことができます。
ビジネス書感覚で読んでしまうと、
賛否両論もあるかもしれません。
もちろん、ビジネス的にも
参考になる立場の方もいると思います。
経営者の方とか、起業を考えている方とか。
しかし、私は普通に小説としてオススメしたいです。
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