だから、僕らはこの働き方を選んだ

  • 2012.08.28
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日も本を紹介します。

「だから、僕らはこの働き方を選んだ」

著者:馬場正尊、林厚見、吉里裕也

満足度:★★★★☆

長崎のABC不動産の部長のブログ

先日、東京R不動産のディレクター、

馬場正尊さんが書いた「都市をリノベーション」という本を読みました。

それがおもしろくて、本書も購入してみました。

amazonだと、繋がりでいろいろ出てくるんですよね。

東京R不動産は、株式会社スピークという会社が運営していて、

平たく言えば、不動産の賃貸・売買の仲介会社。

ただ、物件のチョイスや、

物件紹介の仕方が普通の不動産会社とは違っています。

東京R不動産は「不動産のセレクトショップ」。

私は、そういう認識でした。

そして、それはもちろん間違いではありませんが、

私が分かっていなかったのは、

その働き方にも特徴があったということ。

東京R不動産では、

皆がフリーエージェントで働いているそうです。

わかりやすくいえば、プロ野球と同じ世界。

選手は、球団という組織に属してはいるが、

個人の活躍によって、報酬はバラバラ。

もちろん、チームの成績によっても、

結果的に個人の報酬も増減する。

会社に出社するもしないも基本的には自由。

事務所はベースキャンプのような役割で、

社員同士が情報交換をする場所。

仕事をするも、サボるも自由。

完全歩合だから、サボれば、稼ぎはない。

自由と引き換えに、厳しい世界でもあります。

最初の立ち上げでは、

給料が払えなかったから、

稼いだ分を皆でシェアするという、

元々、そういう発想から始まっているそうです。

しかし、今では組織がしっかりしたので、

固定給にしようかという案もあったらしいのですが、

メンバーがそれを嫌がったそうです。

固定給になると、会社に縛られるからです。

休みたいときに堂々と気持ちよく休めなくなる。

それに、メンバーはそれぞれに、

別会社で他の事業も手掛けていたりして、

すでにそういう働き方が定着していた。

稲村ケ崎R不動産のスタッフの方が、

初めて東京R不動産の会議に参加したときの

感想がこう書かれています。

「一般的な雇用関係のある会社組織では、

経営者が社員を鼓舞し続ける必要がある。

まるで学校のように。

でも、ここは自律的で大人たちの組織。

なにしろ生活がかかっているのだ」

こういう働き方、

一般的にはあまり馴染まないかもしれません。

でも、ここで働く人たちは、

安定した企業に依存する働き方のほうが

むしろリスキーに見えているのだそうです。

皆さんは、こういう働き方どう思いますか?

稼ぐことと、好きなことをやることは別の話。

私は本書を読むまでそう思っていました。

しかし、ここで働く人たちは、

その両方をやろうとしています。

本書は、ボブ・ディランの名言で締めくくられています。

「朝起きて、自分のやりたいことをやれる人。

それが成功者だ」

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