長崎のABC不動産のホンダです。
今日も本を紹介します。
「BEAMSバイヤー 南馬越一義のお仕事」
著者:南馬越一義
満足度:★★★☆☆
1999年のちょっと古い本です。
amazonで購入。
以前、「ビームス戦略」という本を読んで、
スゴ腕バイヤーの南馬越一義さんの存在を知りました。
そして、そんなバイヤーとして成功している方の
ものの考え方や視点を勉強したくて本書を購入しました。
商品の仕入れは、不動産会社でも当然あります。
お客様に紹介できる物件がなければ、商売になりません。
仲介業なので委託販売みたいなもんですが、
そのせいか、不動産業界は来るもの拒まずの世界。
依頼されたものを一生懸命に売る、
依頼されたものを一生懸命に探す、
そのマッチングをひたすら繰り返す職業です。
それが仕事なので仕方ありませんが、
自分たちの主観の居場所は、
ほとんどどこにもありません。
でも、それはちょっとさびしい。
異業種からの転職によって、
この業界に就職した私にとっては、
実はとても違和感のある世界。
数年前から、委託販売なりに、
もっと主体的な仕事ができないものかと
いろいろ考えていました。
もちろん、賃貸でいえば、
それが貸主、借主双方にとって、
嬉しかったり、得したりすることでないと、
主体的といっても、
単なる自己満足になってしまいます。
最近では当社もリノベーションに注力し始め、
まだまだ借り物に近い印象はありながらも、
物件の新しい価値を創り出すことが
少しづつできてきているような気がします。
物件が持つ価値と借主の価値を、
立地や賃料、築年数などの定量的なものだけでなく、
もっと直感的なところでマッチングできればいいなと思います。
そうやって初めて仲介は提案的になり、
そういう環境を作り出すことによって、
今まで売れなかったものが売れる、
探せなかったものが見つかる、
そういう「意味のある」仕事になる。
そうなれば、お客様も当社のスタッフもワクワクできる。
楽しい店になる。そういう夢を持っています。
そんなわけで、他業界、
とりわけアパレルの仕入れの仕事にはとても興味がありました。
それが、ビームスならなおさら。
私もよく買ってるから(笑)
さて、南馬越さんは、
主にレディースの買い付けを担当。
本書によると、
X-GirlやTOCCAなどを日本で最初に広めたのは、
南馬越さんのようです。
本の内容は、
ニューヨーク、ロス、ロンドンやパリでの
バイイング日記やエッセイ、写真などで構成されていて、
読む本というより見る本。
南馬越さんのバイヤーデビューのきっかけは、
89年、幹部の大量退職、
そう、有名なユナイテッドアロー事件です(笑)
そのとき、いきなりバイヤーをまかされることになった。
最初は先輩のマネをしてうまくいかず、
売上を大幅に落とし、途方に暮れたそうです。
そんなとき、
やはり自分が本当に良いと思うものを
自分の目で見つけよう、
自分が売るべき商品を探そうと思ったとか。
そこからは、自分の感性で、
新しいデザイナーやブランドを発掘し、
ヒットを飛ばした。
私も自分の感性は大事にしたいな。
最後のほうに、南馬越さんへ
Q&A方式のインタビューが載ってました。
Q.「1日だけ休みがあったら何をしますか?」
A.「仕事する」
Q.「1ヶ月休みがあったら何しますか?」
A.「仕事する」
さすがです。
私だったら、
「山に行く」
「モンブランに行く」
と答えると思います(笑)
皆さんなら?
それと、いつも読む雑誌は? という問いに、
「AERA」が入ってました。ちょっと意外。
私も読もうっと。
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