かばん屋の相続

  • 2012.10.26
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日は本を紹介します。

かばん屋の相続

著者:池井戸 潤

満足度:★★★☆☆

長崎のABC不動産の部長のブログ

ちょいと出張したので、

移動時間に軽く読めるものをと思い購入。

すっかり池井戸ファンの私は、

池井戸作品ならどれを読んでも満足すると思い、

タイトルだけを見て買ったのですが、

この本、短編集でした。

知らなかった。

池井戸さんの小説は、

敵や周囲が主人公をネチネチ攻撃してきて、

最後にスカッと大逆転というのがおもしろいのですが、

短編集だとそれも半減。

短いので、いったいどうなってしまうのか~という、

ハラハラ感も若干薄れてしまいます。

それで私の満足感は★3つ。

表題作を含む全6作品が収録されており、

主人公はすべて銀行員。

中小企業が死ぬか生き残るかの瀬戸際の中で、

経営者と銀行のそれぞれの思惑、

銀行員のジレンマが描かれています。

個人的には、

4作目の「芥のごとく」がおもしろかったです。

経営者が中年女性、浪速のおばちゃん風という設定です。

経営はあまりうまくいっておらず、資金繰りにてんやわんや。

主人公は熱血銀行員で、

必死にこのおばちゃんを応援します。

毎月、当座預金の残高がギリギリで四苦八苦。

さて、今月も無事に入金できるのか?

という物語。

これが一番おもしろかったです。

一作品につき、40ページほどで完結するので、

旅のお供にはちょうど良かったです。

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ホンダ

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