長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「愛について、なお語るべきこと」
著者:片山恭一
満足度:★★★★☆
「世界の中心で、愛をさけぶ」の片山恭一さんの最新作。
人類滅亡に瀕している近未来に生きる少年の物語と、
家庭崩壊に瀕している男性の物語。
この2つの物語が交互に進んでいきます。
少年が住む世界は、ウイルスによって街は崩壊し、
わずかな食糧を巡って争うような荒んだ世界。
少年は物々交換によって食糧を手に入れるという生活をしていたが、
ある日、言葉が話せない不思議な少女と出会い、
危険な街を出て、「耕す人」が住む村を目指して旅に出る。
もう一つの物語の主人公は、
小説家の男性で、舞台は現代のタイ。
息子がタイへ行くと言って出て行ったきり、消息を絶ってしまった。
そんな息子を探しにタイへ降り立つ。
そこで日本人の協力者や現地の訳あり美女と出会い、
予想もしなかった展開に。
本の後半まで、この2つの物語の関連性はほとんどわかりません。
いや、最後まで読んでも、
関連性がはっきり書いてあるわけでもないです。
しかし、こうかな、と読める。
物語はこうなって、こう繋がるのかな、
そんな風にストーリーの続きをいろいろ想像しながら読むのですが、
ことごとく裏切られます。
その辺がまた、おもしろくもあります。
しかし、個人的には、
ちょっと重厚すぎて、疲れる感じは否めません。
言葉がとても多いのです。
「愛」について書かれているのか、
そこもはっきり整理できずにモヤモヤします。
ちょっと大人向き。
私には、ちょっと早すぎたか(笑)
でも、いろいろ考えさせてくれます。
読後の満足感はそれなりに高いのではないでしょうか。
休日にじっくり読むといい本だと思います。
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