長崎のＡＢＣ不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「スタンフォードの自分を変える教室」
著者：ケリー・マクゴニガル
満足度：★★★★☆
最近、人気講義の書籍化が多いです。
本書もスタンフォード大学の人気講義。
「わかっちゃいるけど、やめられない」
「やらなきゃならないけど、やりたくない」
そういう自己コントロールがうまくいかない人のための本です。
自己コントロールができない原因を、
精神論ではなく、科学的に検証した講義。
私はどちらかというと、
やると決めたら絶対にやるほうなので、
わりと自己コントロールはできるほうだと自負しています。
数年前、何をやってもうまくいかない自分をなんとかしたくて、
ふと自己を律する何かをやりたくなりました。
一番簡単なのは禁煙だと思いました。
なにしろ「やらないだけ」で達成できるからです。
仕事の業績を上げたり、資格を取ったりというのは、
形ある努力をしなければなりませんが、
禁煙は吸わないだけでゴール。
楽勝。
そう思って、禁煙を始める日を決めて、
その日までガンガン吸いました。
毎日、気持ちが悪くなるくらい吸いました。
そして、設定日から一切の喫煙を止めました。
毎日、こめかみが痛くなるほどガムを噛み、
コーヒーも飲まず、ひたすら耐えました。
結果的には数年経った今でも吸っていません。
未だに吸いたくなるときがあるので、
ニコチンパワーは凄まじい。
ニコチンパワーというより、
甘い習慣が忘れられないというような感じ。
やってみて思ったのは、
禁煙というのは、今までやってきた習慣を
すべて塗り替えるという作業だということ。
朝起きたとき、夜寝る前、食後、会議の後、
バスから降りたとき、飲み会のとき、などなど、
吸いたくなるタイミングはだいたいいつも同じです。
そして、それは習慣化され、吸いたくなくても、
そんな状況のときには必ず吸う。意味もなく吸う。
喫煙とはそういうものだと思います。
そして、
朝起きたときに吸わない、
食後に吸わない、
会議が終わっても吸わない、
飲み会でも吸わない。
そうやって、
吸っていた習慣を吸わない習慣に塗り替えていき、
すべて塗り替えてしまえたら禁煙は成功します。
大変な作業ですが、私には自信がありました。
「健康のため」というような理由だったら、
きっとニコチンの誘惑に負けていたでしょう。
将来はどうかわかりませんが、
今はすごく健康だからです。
将来の健康のためというのは非現実的なのです。
だから意志力は高まらない。
しかし、私の目的は、自己を律すること。
これができなかったら、
自ら自分を否定するような感覚でした。
本書によると、
自己コントロールの基盤は、
自己認識、セルフケア、
自分にとって最も大事なことを忘れないこと、
この３つなんだそうです。
私の禁煙は、この中の３つ目、
最も大事なことを忘れなかったことが勝因です。
なんだか、本の紹介というより、
禁煙成功の自慢話みたいになってしまいました（笑）
何かにチャレンジしてみたいと思っているけど、
なかなか始められない方、
始めてみたけど続かない方、
そういう方におすすめの本です。
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