長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「ハッピー・リタイアメント」
著者:浅田次郎
満足度:★★★★☆
「鉄道員」「地下鉄に乗って」「天国までの100マイル」など、
数多くの名作を生み出した浅田次郎さんの2009年の作品。
この本のオープニングは、こう始まります。
ある有名小説家の自宅に、
30年前の借金の借用書を持った人物が現れます。
小説家は昔、事業で失敗し、
借金の未返済があったのです。
その借金は、すでに時効を過ぎており、
返済しなくてもよいお金。
しかし、今は小説家として成功し、お金はある。
法律に関係なく、
道義上の問題として、
小説家はそれを返済します。
これで、過去の苦い想い出から解放されたと・・・。
こういうプロローグです。
実はこの話、
著者の浅田次郎さんが体験した実話なのだそう。
この物語は、その体験をきっかけに作られた作品です。
ストーリーは、
退職間際のしがない財務官僚・樋口と、
叩き上げの陸上自衛隊員で二等陸佐の大友は、
ともに早期退職し、再就職先として、
全国中小企業振興会、通称「JAMS」に勤務することに。
このJAMS、実は業務実態のない天下り機関。
毎日、何をするわけでもなく、
ただ、定時の出退勤だけを繰り返し、
のんびり過ごしていればOK。
しかし、これまで真面目に仕事をしてきた二人は、
それに馴染めず、困惑していた。
ある日、二人は、時効が成立したJAMSの保証案件に対して、
債務者本人の意思確認をするという仕事をすることに。
内容は、返済義務のなくなった借金に対し、
返済しないという意思確認のために、
本人から直接、書類にサインをもらうというもの。
機械的な作業で終わるはずだったのに、
あろうことか、大友はその借金を回収してきてしまいます。
二人の教育係を兼ねていた、
JAMSの女性職員・立花葵は、
これをきっかけに二人と「ある仕事」を始める。
さて、三人が最後に行きつく、
「ハッピー・リタイアメント」とは?
というストーリーです。
おもしろくて、あっという間に読んでしまいます。
爽快で素敵なリタイアメント・ストーリー!
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