長崎のABC不動産のホンダです。
読書を続けるなかで、
最近なんだか外しまくっているのですが、
ようやく読み応えのある本に当たりました。
今日はその本を紹介します。
「戦略読書日記」
著者:楠木 建
満足度:★★★★☆
名著「ストーリーとしての競争戦略」の
宣伝本にもなっているような気もしますが、
おもしろかったです。
「ストーリーとしての競争戦略」はあまりにおもしろすぎて、
広報のカワハラマネジャーにも強く薦めました。
このときばかりは、貸さずに、自分で買ってもらいました。
それほど良い本だと思ったからです。
読後の第一声は、頭が疲れたぁ~と言ってましたが。
著者の楠木さんは、
仕事に関係のない読書だけで年間300冊読むという読書好き。
(仕事で読むのは読書とは思わないそうです)
読みながら、その裏にある論理を読み解くのが好きなのだそうです。
内容は、そんな著者がこれまでに読んだ本の中から、
厳選した21冊の本を紹介しながら、
本職である競争戦略を語っています。
競争戦略をテーマに、
あたかも本と楠木さんが対談でもしているかのような、
そんな本です。
21冊中、私が読んだことある本はたったの1冊だけ。
ああ、こういう本を読めば、
もっと良い読書ができるのかもしれないと思いました。
本書は、競争戦略の勉強にもなりますが、
どちらかといえば、読書そのものの勉強になります。
本書の序章で、あの名物社長、
日本電産の永守さんのエピソードにも触れていました。
リーマンショックのとき、
これまでの経営ノウハウでは乗り切れないと感じた永守社長は、
行き先を言わず、1ヶ月間図書館に通い続けたそうです。
1930年代の世界恐慌から、
業績を急回復させた企業についての本を片っ端から読み、
ひたすら考えたのだとか。
その序章の中で、楠木さんはまずこう言っています。
「読書は経営のセンスを磨き、
戦略ストーリーを構想するための筋トレであり、
走り込みである。
即効性はない。
しかし、じわじわ効いてくる」
楠木さんは、
経営とはセンスであり、
スキルではないといいます。
スキルと言われれば、
あれを勉強しよう、この資格を取得しようとなりますが、
センスだと言われてしまったら、
どうにもならないとよく言われるそうです。
読書は、そんなセンスを磨くための筋トレ。
私ももっと筋トレしようと思いました。
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