貧乏入門

  • 2013.10.25
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長崎のABC不動産のホンダです。

社内研修会のあとの飲み会の席で、

長崎大学前店のナカシマとウライと話していたところ、

ナカシマは、モノを買うとき、良いと思えば即買いする衝動派で、

ウライは、即買いせずによく吟味する熟考派とのこと。

私も少し前までは、

よく衝動的な買い方をしていたのですが、

ある本を読んで、それが治ったという話をしました。

その本というのが、

今日、ご紹介する本です。

「貧乏入門」

著者:小池龍之介

満足度:★★★★☆

ホンダのチンタイ・ソウル

月読寺の住職、小池龍之介さんによる、

お金の使い方講座。

タイトルから連想すると、

「質素な暮らしを心がけましょう」といった内容かなと思いますが、

そうではなく、もっと本質に迫った内容です。

著者の小池さんは、必要なものは、

少々値段は高くても気にせずに買うそうです。

しかし、なんでも買っていると物が増える。

所有物が増えると、それが気になって、生活のノイズとなる。

たとえば、大事にしていたモノがなくなってしまったら、

誰かを疑ったり、自分を責めたりと、

別にそれがなくても人生に大問題が生じるわけではないのに、

頭の中で大問題になっていく。

しかし、お金をたくさん持っていれば、

いつでも買い直しができるし、

そもそも買い揃えておく必要もなく、

持ち物は常に最小限で済みます。

そんな状態が幸福なのだということ。

では、お金を持っている人だけが幸福なのかというと、

そうでもありません。

物欲を満たしたときの喜びのしくみは、

「欲しい、欲しい、欲しい」という苦しみから、

それが手に入ることによる落差を味わうこと。

すなわち、気持ち良くなるのは、

手に入れた瞬間だけ。

お金を持っていると、

次々に気持ち良くなれるので、

だんだんハードルが上がっていきます。

ハードルを上げて、苦しくならないと、

買えたときの解放感を味わえないからです。

苦しくないことが幸福なはずなのに、

苦しみを増やしてしまうことに。

だから、お金を持っていようと、いまいと、

不要なものは買わないほうが良いのです。

なるほどなぁと思いました。

衝動的に物を買うときは、

「あとで後悔したくないから」とか、

「(旅行先で)せっかく来たし、もう来れないだろうから」とか、

そういう理由で買うことが多いです。

悩むくらいなら、買ってしまえ。

買うべきか、買わないべきか、

悩んでいる時間は苦痛だし、

そのことで心が支配されて、

他のことが楽しめないと本末転倒。

いかにもシンプル思考で、

無駄に時間を浪費するよりは良いと、

私もそう思っていました。

でも、そうやって浪費ばかりしていると、

いざ大事なものを買おうと思ったとき、

お金がなくて買えなかったり、安いもので妥協したり。

それに物が増えると、

守るべきものも増えて、疲れますね。

中には存在さえ忘れてしまっていて、

また似たようなものを買ってしまうというのもあると思います。

結果的に私はこの本を読んで、

少なくとも物を衝動的に買うことが少なくなりました。

(本や雑誌は相変わらずたくさん買いますが)

年末はボーナスシーズン。

その前に、この本おすすめです。

お金はあっても買わない。

そういえば、飲み会のときは、

貯金の話もしました。

貯金はとりあえず持っておかないと不安だと言ってました。

私が思う、究極の貯金は、

いつでもお金を作れるという技術や才能を持つことだと思います。

そういうカッコイイ男になりたいですねー。

若いうちは、お金を貯めるよりも、

そうなれるような投資を

ジャカジャカやったほうがいいかもしれません。

それこそ、普段のムダ使いは止めて、

誰か東京の尊敬する人に会いに行くとか、

ニューヨークに行ってみるとか、

海外へ短期留学するとか、

そういうものに衝動的にポ~ンと

数十万円出せるくらいの根性あったほうが素敵だなと思います。

ちなみに、著者の小池さんは、

月に5万円あれば、余裕を持って生活できる実感があるので、

将来に対する不安はないそうです。

お金があろうが、なかろうが、です。

小池さんのホームページはコチラ→「家出空間

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