長崎のABC不動産のホンダです。
社内研修会のあとの飲み会の席で、
長崎大学前店のナカシマとウライと話していたところ、
ナカシマは、モノを買うとき、良いと思えば即買いする衝動派で、
ウライは、即買いせずによく吟味する熟考派とのこと。
私も少し前までは、
よく衝動的な買い方をしていたのですが、
ある本を読んで、それが治ったという話をしました。
その本というのが、
今日、ご紹介する本です。
「貧乏入門」
著者:小池龍之介
満足度:★★★★☆
月読寺の住職、小池龍之介さんによる、
お金の使い方講座。
タイトルから連想すると、
「質素な暮らしを心がけましょう」といった内容かなと思いますが、
そうではなく、もっと本質に迫った内容です。
著者の小池さんは、必要なものは、
少々値段は高くても気にせずに買うそうです。
しかし、なんでも買っていると物が増える。
所有物が増えると、それが気になって、生活のノイズとなる。
たとえば、大事にしていたモノがなくなってしまったら、
誰かを疑ったり、自分を責めたりと、
別にそれがなくても人生に大問題が生じるわけではないのに、
頭の中で大問題になっていく。
しかし、お金をたくさん持っていれば、
いつでも買い直しができるし、
そもそも買い揃えておく必要もなく、
持ち物は常に最小限で済みます。
そんな状態が幸福なのだということ。
では、お金を持っている人だけが幸福なのかというと、
そうでもありません。
物欲を満たしたときの喜びのしくみは、
「欲しい、欲しい、欲しい」という苦しみから、
それが手に入ることによる落差を味わうこと。
すなわち、気持ち良くなるのは、
手に入れた瞬間だけ。
お金を持っていると、
次々に気持ち良くなれるので、
だんだんハードルが上がっていきます。
ハードルを上げて、苦しくならないと、
買えたときの解放感を味わえないからです。
苦しくないことが幸福なはずなのに、
苦しみを増やしてしまうことに。
だから、お金を持っていようと、いまいと、
不要なものは買わないほうが良いのです。
なるほどなぁと思いました。
衝動的に物を買うときは、
「あとで後悔したくないから」とか、
「(旅行先で)せっかく来たし、もう来れないだろうから」とか、
そういう理由で買うことが多いです。
悩むくらいなら、買ってしまえ。
買うべきか、買わないべきか、
悩んでいる時間は苦痛だし、
そのことで心が支配されて、
他のことが楽しめないと本末転倒。
いかにもシンプル思考で、
無駄に時間を浪費するよりは良いと、
私もそう思っていました。
でも、そうやって浪費ばかりしていると、
いざ大事なものを買おうと思ったとき、
お金がなくて買えなかったり、安いもので妥協したり。
それに物が増えると、
守るべきものも増えて、疲れますね。
中には存在さえ忘れてしまっていて、
また似たようなものを買ってしまうというのもあると思います。
結果的に私はこの本を読んで、
少なくとも物を衝動的に買うことが少なくなりました。
(本や雑誌は相変わらずたくさん買いますが)
年末はボーナスシーズン。
その前に、この本おすすめです。
お金はあっても買わない。
そういえば、飲み会のときは、
貯金の話もしました。
貯金はとりあえず持っておかないと不安だと言ってました。
私が思う、究極の貯金は、
いつでもお金を作れるという技術や才能を持つことだと思います。
そういうカッコイイ男になりたいですねー。
若いうちは、お金を貯めるよりも、
そうなれるような投資を
ジャカジャカやったほうがいいかもしれません。
それこそ、普段のムダ使いは止めて、
誰か東京の尊敬する人に会いに行くとか、
ニューヨークに行ってみるとか、
海外へ短期留学するとか、
そういうものに衝動的にポ~ンと
数十万円出せるくらいの根性あったほうが素敵だなと思います。
ちなみに、著者の小池さんは、
月に5万円あれば、余裕を持って生活できる実感があるので、
将来に対する不安はないそうです。
お金があろうが、なかろうが、です。
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