長崎のＡＢＣ不動産のホンダです。
私の財産告白。
本のタイトルです（笑）
私が自分の財産をコクるわけではありません（笑）
財産なんてありませんしね。
正月に読んだのですが、
新年を迎えるにあたって、
何か人生にかかわるものを読みたいと思い、
本書を購入。
「私の財産告白」
著者：本多 静六
満足度：★★★★★（満点）
昭和２５年に出版された本の復刻版です。
明治生まれの著者は、「公園の父」と呼ばれる、
林学博士であり、造園家。
あの渋沢栄一や岩崎弥太郎と同じ時代の人です。
（彼らより２０歳くらい年下の人）
本書によれば、実際に渋沢栄一にも会ったようです。
日比谷公園や明治神宮の設計に携わり、
九州では、福岡の大濠公園などを手掛けています。
一方で、投資家・財産家として有名のようですね。
興味深いのは、
事業を大成功させたとか、
元々資産家の家に生まれたとか、
そういうのではなく、
貧乏ながらも堅実な貯金からスタートして、
それを投資によって大きく育てたというところ。
まず、話は、給料の４分の１天引き貯金から始まります。
給料全額を使っても貧しい暮らしをしていたにもかかわらず、
そこからさらに４分の１を最初からなかったものとして天引き、
貯金を始めました。
すごい根性です。
そして、ある程度貯まったところで、
山林などの不動産を購入し、
その売却益によって資産を増やしていきました。
まずは貯金によって、資産の「芯」を作り、
雪だるま式に増やしていくやり方、王道です。
投資はとても大事。
今の銀行の定期金利は０．０３％くらいでしょうか。
１００万円を３０年銀行に預けると（金利は変わらないと仮定して）、
１００万９千円になります。
３０年も使って、たったの９千円しか増えません。
高金利のネット銀行でもせいぜいこの１０倍の９万円。
もしも、インフレになったらマイナスかも。
一方、投資によって、年５％で運用できれば、
１００万円は３０年後に４３２万円になります。
雲泥の差ですね。
株式や不動産などの投資はインフレにも強いです。
ちなみに、この計算、野村証券の計算機が便利です。
投資は時間を味方につければ、
こんなに大きく育ちます。
時間を味方につけるとなると、
やはり若い方が有利ですよね。
きっかけとして、今年はＮＩＳＡがスタートしたので、
あまり大きなお金は使わずとも、
プチ株や投資信託などで、
とりあえず５年間を目安に
毎月積み立ててみてはいかがでしょうか。
たとえ、月１万円だろうが、５千円だろうが。
経験が今後の糧になろうかと。
さて、本書はお金の話ばかりでなく、
仕事や勉強などのためになる話も満載です。
昇格してからその役職の勉強をするのではなく、
昇格したらそのまた次の役職の勉強をしていくという、
先取り勉強に取り組んだ人の話や、
自らの経験として、優秀だった著者が、
上司から飛級昇格の内辞を受けた時に、
先輩に遠慮して断ってしまい大後悔した話など。
結局、先輩がなかなか昇格しなかったので、
その下の自分も昇格できなかったそうです。
仕事においては、遠慮など無用と書いてありました。
これ、当社の新人にも伝えたいですね。
遠慮は無用です。
もしも、自分が遠慮したら、
遠慮しなかった自分の後輩が
どんどん自分の上に行くだけ（泣）
会社の発展には、
豊かな発想を持った行動力のあるリーダーが必要です。
そういう意味で、社内では今、
若い人、経験が浅い人たちに注目が集まっています。
がんばってもらいたいです。
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