長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「風待ちのひと」
著者:伊吹 有喜
評価★★★★☆
少し前に同じ著者の作品「四十九日のレシピ」を読んで、
このブログでも紹介しましたが、とても面白く、
女性作家ながら、男性の私でも楽しめる物語を書く、
伊吹さんの他の本を読んでみたいと思いました。
Amazonで検索したところ、本は2冊しか出版されておらず、
「四十九日のレシピ」はまだ2作目でした。
今回ご紹介する「風待ちのひと」は第1作目のようです。
ストーリーは、
心の病にかかった休職中のエリートサラリーマン・哲司が、
亡くなった母が生前住んでいた美しい港町にやって来て、
その母が残した家と母が好きだった港町を舞台に始まります。
哲司には妻と娘がいますが、夫婦間に問題があり、
それに疲れて、仕事もできない体になってしまっていました。
疲れ果ててボロボロの哲司でしたが、
その港町で偶然知り合った喜美子の優しさによって、
心を癒していきます。
喜美子もまた、かつて夫と息子を亡くして、
心に傷を残していましたが、
哲司と接しているうちに自信のようなものを取り戻していきます。
人生のやり直しをかけて、二人が再生していく姿を描く、
そんな感動の物語です。
個人的には、
一番ラストのエピローグの描写の仕方がすごく好きでした。
ネタバレになるので、具体的には書けませんけど。
全体的には、登場人物の個性がよく出ていて、
ストーリーにすごくリアリティーがあります。
このあたり、女性作家ならではなのでしょうか。
とてもおもしろく、オススメです!!!
おまけ
最近、確実に読書量が減っています。
もちろん、ワールドカップのせいなんですけど。
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