風待ちのひと

  • 2010.06.21
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日は本を紹介します。

「風待ちのひと」

著者:伊吹 有喜

評価★★★★☆

少し前に同じ著者の作品「四十九日のレシピ」を読んで、

このブログでも紹介しましたが、とても面白く、

女性作家ながら、男性の私でも楽しめる物語を書く、

伊吹さんの他の本を読んでみたいと思いました。

Amazonで検索したところ、本は2冊しか出版されておらず、

「四十九日のレシピ」はまだ2作目でした。

今回ご紹介する「風待ちのひと」は第1作目のようです。

ストーリーは、

心の病にかかった休職中のエリートサラリーマン・哲司が、

亡くなった母が生前住んでいた美しい港町にやって来て、

その母が残した家と母が好きだった港町を舞台に始まります。

哲司には妻と娘がいますが、夫婦間に問題があり、

それに疲れて、仕事もできない体になってしまっていました。

疲れ果ててボロボロの哲司でしたが、

その港町で偶然知り合った喜美子の優しさによって、

心を癒していきます。

喜美子もまた、かつて夫と息子を亡くして、

心に傷を残していましたが、

哲司と接しているうちに自信のようなものを取り戻していきます。

人生のやり直しをかけて、二人が再生していく姿を描く、

そんな感動の物語です。

個人的には、

一番ラストのエピローグの描写の仕方がすごく好きでした。

ネタバレになるので、具体的には書けませんけど。

全体的には、登場人物の個性がよく出ていて、

ストーリーにすごくリアリティーがあります。

このあたり、女性作家ならではなのでしょうか。

とてもおもしろく、オススメです!!!

おまけ

最近、確実に読書量が減っています。

もちろん、ワールドカップのせいなんですけど。

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ホンダ

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