長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「コトラーのマーケティング・コンセプト」
著者:フィリップ・コトラー
評価★★★★★(満点)
世界的なマーケティングの権威である、コトラーの著書です。
以前読んだ、「星野リゾートの教科書」に、
「コトラーのマーケティング・マネジメント」という本が紹介されていました。
最初はこれを読もうと思い、書店に行ったら、
実物は1000ページ以上もあるブ厚い本だと判明。
マーケティングのマの字も知らない私が、
いきなりそれについていけるのか・・・。
そういう不安から、まずは入門書として本書を選びました。
本書は200ページ程度の安心サイズです。
内容は、コトラー自身が選び出した、
マーケティングで最も重要と考える80のコンセプトについて、
コンパクトに解説されたもので、
元GEの偉大な経営者・ジャックウェルチなどの著名人の名言や、
様々な企業の取り組みなどが例に挙げられていて、
素人の私でも分かりやすい内容になっていました。
200ページ程度の本の中で、
80のコンセプトを一つひとつ解説していますので、
1つのコンセプトに対する解説がいかに手短であるかということが
想像いただけると思います。
過去、一冊の本を読み終えるまでに、
これほどの量のメモをとったことはなかったというくらい、
参考になるフレーズがちりばめられていました。
本書はマーケティングの辞書のような感覚でデザインされていますので、
まさに「ちりばめられている」という表現が一番しっくりきます。
今回は、部分的に例を挙げて内容を紹介するには、
本一冊まるまる重要すぎてピックアップできません。
そこで、本のコラム欄に載っていたおもしろい話を紹介します。
香港に靴メーカーを経営する人物がいた。
ある日彼は、南太平洋の孤島に靴の市場が存在するかどうかを
知りたくなり、ご用聞きの男を派遣した。
ご用聞きは、ざっと様子を調べてこう電報を打った。
「島の人間は靴を履きません。ここには市場はありません」
次に販売員を派遣した。販売員からの電報はこうだった。
「島の人間は靴を履いていません。ものすごい市場があります」
最後にマーケターを派遣した。
マーケティングの専門家である彼はこう打電してきた。
「島の人間は靴を履きません。そのため、彼らの足は傷つき、
アザもできています。私は、部族長に、
靴を履けば島民も足の悩みから解放されると説明しました。
部族長は非常に乗り気です。
彼の見積もりでは、1足10ドルなら島民の70%が購入するとのこと。
おそらく初年度だけで5000足は売れるでしょう。
島までの輸送と流通経路の確立に要するコストは
1足あたり6ドル程度と思われます。
初年度の純益は2万ドルですので、
投資額から判断して投資収益率(ROI)は20%となり、
わが社の通常のROIである15%を上回ることになります。
もはやいうまでもないことですが、
この市場に参入すれば将来大きな利益が見込まれます。
ぜひ話を進めましょう」
あくまでコラムですので、
この本のメインではありませんが。
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