コトラーのマーケティング・コンセプト

  • 2010.10.10
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日は本を紹介します。

コトラーのマーケティング・コンセプト

著者:フィリップ・コトラー

評価★★★★★(満点)

世界的なマーケティングの権威である、コトラーの著書です。

以前読んだ、「星野リゾートの教科書」に、

「コトラーのマーケティング・マネジメント」という本が紹介されていました。

最初はこれを読もうと思い、書店に行ったら、

実物は1000ページ以上もあるブ厚い本だと判明。

マーケティングのマの字も知らない私が、

いきなりそれについていけるのか・・・。

そういう不安から、まずは入門書として本書を選びました。

本書は200ページ程度の安心サイズです。

内容は、コトラー自身が選び出した、

マーケティングで最も重要と考える80のコンセプトについて、

コンパクトに解説されたもので、

元GEの偉大な経営者・ジャックウェルチなどの著名人の名言や、

様々な企業の取り組みなどが例に挙げられていて、

素人の私でも分かりやすい内容になっていました。

200ページ程度の本の中で、

80のコンセプトを一つひとつ解説していますので、

1つのコンセプトに対する解説がいかに手短であるかということが

想像いただけると思います。

過去、一冊の本を読み終えるまでに、

これほどの量のメモをとったことはなかったというくらい、

参考になるフレーズがちりばめられていました。

本書はマーケティングの辞書のような感覚でデザインされていますので、

まさに「ちりばめられている」という表現が一番しっくりきます。

今回は、部分的に例を挙げて内容を紹介するには、

本一冊まるまる重要すぎてピックアップできません。

そこで、本のコラム欄に載っていたおもしろい話を紹介します。

香港に靴メーカーを経営する人物がいた。

ある日彼は、南太平洋の孤島に靴の市場が存在するかどうかを

知りたくなり、ご用聞きの男を派遣した。

ご用聞きは、ざっと様子を調べてこう電報を打った。

「島の人間は靴を履きません。ここには市場はありません」

次に販売員を派遣した。販売員からの電報はこうだった。

「島の人間は靴を履いていません。ものすごい市場があります」

最後にマーケターを派遣した。

マーケティングの専門家である彼はこう打電してきた。

「島の人間は靴を履きません。そのため、彼らの足は傷つき、

アザもできています。私は、部族長に、

靴を履けば島民も足の悩みから解放されると説明しました。

部族長は非常に乗り気です。

彼の見積もりでは、1足10ドルなら島民の70%が購入するとのこと。

おそらく初年度だけで5000足は売れるでしょう。

島までの輸送と流通経路の確立に要するコストは

1足あたり6ドル程度と思われます。

初年度の純益は2万ドルですので、

投資額から判断して投資収益率(ROI)は20%となり、

わが社の通常のROIである15%を上回ることになります。

もはやいうまでもないことですが、

この市場に参入すれば将来大きな利益が見込まれます。

ぜひ話を進めましょう」

あくまでコラムですので、

この本のメインではありませんが。

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