儲けを生み出す人事制度7つのしくみ

  • 2010.10.25
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日も本を紹介します。

儲けを生み出す人事制度7つのしくみ

著者:有限会社人事・労務

評価★★★☆☆

本書に記載されている、

「何のために働いているか」という意識調査では、

「お金のため」52.8%

「生きがいを見つけるため」20.9%

「社員の一員として務めを果たすため」11.1%

「自分の才能や能力を発揮するため」10.7%

という結果らしいです。

この本が発売されたのは2006年。

この調査結果は、リーマンショックの前ですので、

今はまた少し変わってきているかもしれません。

しかし、この結果がとても興味深いと感じるのは、

この点で、私はよく社長と議論するからです。

成果主義、しかも金銭至上主義で考えると、

人事制度は極端にいえば、

成果を上げた社員には高い給料を、

成果を上げていない社員には低い給料を、

原資が同じならば、こういう制度になると思います。

そうすると、成果の基準となる項目が必要になりますが、

この項目に入っていないことは、一切評価されませんので、

お金のためだけに働く社員は、

目の前の成果だけに集中することになり、

お客様への最高のサービスや、

会社の明日のことを考える仕事は失われてゆき、

その結果、会社が伸びないので、

結果的に社員の給料も上がらないという、

悪循環に陥ることになると思います。

極論ですが、そもそも、お金のためだけに働く社員は、

当社でなくとも、お金さえ稼げればどんな会社でも良いということになります。

少しでも高い給料がもらえる会社へ、

次々に職場を変える、転職スイッチャーということになるので、

会社がヒトで成り立っているとするなら、

会社にとって、こんなに不利益なことはありません。

ちょっと極端な話をしましたが、

そういう偏った成果主義人事制度の導入は、

そういったスイッチャーを引き寄せてしまい、

逆に時間をかけて育成すべき社員を遠ざけてしまう結果になりそうです。

本書においても、

現実的には、経営理念をもとに自分でものを考える自律した社員に

高い賃金が支払われるため、

お金がほしいと思っている人ほど、

お金がもらえないようになっているのだと書かれていました。

私もそう思います。

本には、これらの考え方を元にした人事制度が提案されていて、

その具体例も書かれています。

とても参考になりましたが、

実際の企業の成功例まで詳しく掲載されていたら、

もっと良かったと思います。

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