幾千の夜、昨日の月

  • 2012.05.02
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長崎のABC不動産のホンダです。

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。

長崎はGW前半、あまり天気がよくありませんでした。

後半になるにつれ、回復していくようですが。

弊社も明日からお休みをいただきます。

5月3日~6日までの4日間です。

5月7日(月)より平常通り営業致します。

さて、今日は本を紹介します。

「幾千の夜、昨日の月」

著者:角田 光代

満足度:★★★★☆

長崎のABC不動産の部長のブログ

「八日目の蝉」の原作者、角田光代さんのエッセイです。

書店で単行本コーナーをなんとなく見ていたら、

きれいな表紙をした本が。

著者を見ると、角田光代さんの名前。

映画でしか見たことありませんが、

私は「八日目の蝉」をすごく気に入っています。

一度、角田さんの本を読んでみたいと思っていたのです。

本書は、小説ではなくエッセイですが、

ぺらぺらっと立ち読みして、

旅先の夜のことを書いた本のようだったので、

なんとなくその雰囲気が気に入って購入しました。

読んでみると、

旅先のことだけの話ではなかったのですが、

「夜」をテーマに、基本的には「孤独な夜」を、

退屈や恐怖もあるけれど、

どこか、そんな夜もいいなぁと思わせてくれるような内容です。

モロッコやエジプト、タイや香港、モルディブ・・・。

本当にいろんなところが出てきます。

読んでみて、私もまさにこんな夜を味わいたくて、

旅行や山へ出かけるのだなと思いました。

旅先の夜以外にも、こんなことが書いてありました。

引っ越しをして、その当日の夜、

大半の荷物はまだダンボールの中にあり、

がらんとした部屋で、テレビも音楽もない、そんな夜。

その静けさの中で、自分は何も持っていない、

本当にひとりぼっちなんだと知る。

それでも不思議と失望しない。

そのさみしさが心地よい。

でも、次の日には、もうそれも消えて、

いつもの生活に戻る。

引っ越し当日だけに味わえる感覚。

(だいぶ、はしょってます)

これ、なんだかわかるんですよね。

私も今までに10回以上引っ越しをしていますが、

引っ越し当日の感じはなぜか好きなのです。

あれ、なんなのでしょう。

そういうことで、

引っ越し当日の感覚を体験してみられたい方は、

ぜひ、ABC不動産へ!

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