長崎のＡＢＣ不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「ビームス戦略」
著者：川島蓉子
満足度：★★☆☆☆
２００８年に文庫化された本です。
元となる単行本は、それよりさらに４年前、
２００４年に発売されているので、
８年ほど前の本です。
１０年単位くらいの昔の本を読むと、
そのやり方が正しかったかどうかわかるので、
最新刊にはない楽しみ方ができます。
著者は、ファッション業界のマーケティング研究者ですが、
私はどうも、第３者の分析によるものではなく、
そこの経営者の方が直接執筆した本が好きなようです。
見た目の戦略やその結果ばかりでなく、
その時々の感情をストレートに知りたいからです。
八百屋で野菜を選ぶとき、
同時に生産者のこだわりや人柄なども知ったほうが、
購入の動機づけになりますよね。
同じように、企業戦略についても、
ご本人の感情やご本人解説の理屈などを直接聞いたほうが、
納得感も高く、その世界観に引き込まれやすいです。
そういう意味では、
本書はちょっとクールな仕上がりです。
さて、私が本書を読もうと思った理由は、
不動産会社もある意味では、
セレクトショップのような思考も必要なのではないかと、
常々そう思っているからです。
今年３月、ビームスは、
初のトラベルガイドブックを発売。
第１弾は、沖縄でした。
セレクトショップがガイドブックを作るとこうなるという、
そんな見本のような本でした。
↑これです。
もちろん、私は即買いしました。
さすがにビームスらしく、モノが中心になっています。
この本のように、
ビームスは何をやってもビームスなのです。
ビームスは、ただ単に服や雑貨を売っているのではなく、
ライフスタイルの提案をしています。
今でこそ、「ライフスタイルの提案」というと、
陳腐化したありふれた言葉になってしまっていますが、
本書によると、ビームスが生まれた当時は、
めずらしい発想だったようです。
私たちの「住まいの提案」も、
こうでなくちゃいけないなと思うのです。
私たちの提案によって、
お客様の今の生活が具体的にどう変わるのか、
それを考えていきたいです。
今はまだ、おこがましいようですが（笑）
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