長崎のABC不動産のホンダです。
今日も本を紹介します。
「勝ち続ける経営」
著者:原田泳幸
満足度:★★★☆☆
日本マクドナルドを立て直した原田CEOの本です。
原田さんは佐世保市出身。
平戸市出身のジャパネットの高田社長といい、
長崎県北地区は優秀な経営者を排出しています。
さて、アップルコンピュータからマクドナルドへ、
ヘッドハンティングによって移籍し、
「マックからマックへ」で有名な原田社長ですが、
当時、低迷を続けていた
日本マクドナルドを見事に復活させました。
7年連続マイナスだったマックを
逆に7年連続プラスにした原田さんですが、
いったい何をやったのか。
「AERAビジネスセミナー」でそれを語り、
それに加筆したものが本書です。
本を読んで思ったことは、
ご本人もおっしゃってますが、
特別、変わったことはやってないんですよね。
やったのは、基本です。
外食産業の基本は主に「QSC&V」。
Q=クオリティ。おいしさ、安全性。
S=サービス。おもてなし、クイックサービス。
Q=クリンネス。清潔さ。
V=バリュー。価値ある食事体験。
私はこの基本知っています。
他の施策や考え方も、
どれもこれもどこかで聞いたことがあることばかり。
でも、それをちゃんとやったところが、
原田社長のすごいところなのだと思います。
しかし、読者としては、ちょっと拍子抜けします(笑)
セミナー本なので、
本のボリュームも物足りなさを感じます。
もちろん、著者の原田さんのせいではないです(笑)
第3者的な物の見方は勉強になりました。
たとえば、クオーターパウンダーを最初に発表するときに、
マックの店名をあえて使わずに売り出しました。
これ、話題になったので、私も記憶しています。
これまでとは一味違う画期的な商品を出しても、
元々マック嫌いな人は買ってくれない。
試してもくれない。
そこで、原田社長は、マックの名前を使わないことで、
まず、そういう人たちの先入観を取り払った。
そして、見事に「マックも意外といいじゃん」というふうに、
新しい顧客を獲得していったのです。
コーヒーでも似たような戦略を取っています。
以前は「マックのコーヒーはまずい」ということで、
負のイメージ商品でした。
原田社長は、皆がそれを忘れるまで、
2年くらいコーヒーを休んだそうです。
機械も全部廃棄。
それから、新しく生まれ変わった、
うまいコーヒーを投入した。
そういう視点は大事だなぁと思いました。
これとは、ちょっとまた少し視点が違いますが、
宣伝広告などで、当社のロゴを大きくしたり、
名刺広告といいますが、
名前だけの広告出稿をしようとする社員をたまに見かけます。
でも、ちょっと待ってほしいのです。
「株式会社ABC」。
社名だけ見ても、何の会社かわからないです。
でも、自社の人間には
それが見えないときがあるんですよね。
社名を売っていきたいという気持ちはわかるのですが。
そういうとき、私は広告原稿を
「株式会社XYZ」で作ってみることにしています。
そうすると、自分の至らなさに気付くことができます。
視点は第3者的に一歩引いたところから。
これ、結構大事だと思います。
ちなみに、私は知らなかったのですが、
原田社長、ドラムやってるんですね。バンド活動。
いまさらですが、私の中でやっと、
奥様の谷村有美さんとの接点が繋がりました。
+++++++++++++++++++++++++
長崎市のお部屋探しなら、ABC不動産へ!
ホームページはコチラ→ 『長崎賃貸ネット』
魅力ある物件だけを集めた特別版→『長崎賃貸セレクト』
+++++++++++++++++++++++++