長崎のABC不動産のホンダです。
今日は本を紹介します。
「夢より短い旅の果て」
著者:柴田よしき
満足度:★★★★☆
書店で見かけて、表紙の良さで衝動買い。
著者の柴田よしきさん、私は知らなかったのですが、
シリーズ小説をたくさん書いているんですね。
この小説、鉄道での旅の物語なんですけど、
ストーリーそのものの良し悪しよりも、
旅のエッセイみたいな雰囲気も楽しめて、
とてもおもしろいです。
ストーリーは、
主人公の香澄は大学生。
その道で有名な鉄道旅同好会に入り、
全国を列車で旅をする。
一言で鉄道マニアといっても、
車両マニア、駅マニア、時刻表マニアなどがいる。
しかし、この同好会は鉄道「旅」マニア。
鉄道を使って旅をすることを目的としている。
目標は、全国の路線を制覇すること! とか、
ある路線の全部の駅で下車! とか。
そういうジャンルの人たちです。
そこで経験したことが同好会のブログに掲載され、
そのブログは、ついには本になるほど大人気になっている。
主人公が乗る路線は、
急行能登、飯田線、沖縄都市モノレールゆいレールなど。
そこで様々な人に会い、
それぞれの人生に触れながら旅をする。
主人公もそれを楽しみ、
次第にそんな旅が好きになっていくが、
同好会に入った真の目的は別にあった・・・。
という内容です。
この本、一冊で完結ではないようです。
帯にも「シリーズ第1作目」と書かれています。
この本の最後の旅は、
常磐線になっているのですが、
この路線を最後まで旅することなく、
物語は終わります。
それには、理由があります。
常磐線は、上野発仙台行きなのです。
そう、震災の影響です。
取材ができなかったのか、
様相が変わってしまったのか。
しかし、著者はあとがきで、東北の旅の魅力を書くことで、
復興支援したいと言ってました。
そういうわけで、2作目はきっと、
福島や宮城の旅も入ってくると思います。
楽しみです。
それと、主人公が乗った急行能登、
すでにもう廃止されているようなので、
今さらなのですが乗ってみたくなりました。
急行能登は、東京から金沢に行く夜行列車。
金沢いいですよね。
一度は行ってみたいです。
長崎からだと、一旦大阪に飛んで、
そこから陸路が現実的でしょうか。
私はこの列車が通るところを途中まで乗ったことがあります。
東京から新潟の苗場スキー場へ行った時に通りました。
当時、流行っていたシュプール号という、
スキー専用の夜行列車。
あれは楽しかったなぁ。
長~いトンネルを通るのですが、
トンネルを抜けたら、本当に雪国なんですよね。
九州人の私には、もう感動的でした。
思えば、もう何年も鉄道の旅をしていません。
今ではLCCも登場して、
ますます乗るチャンスが少なくなりました。
今度、無理やり乗ってみるのもいいなと思いました。
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