都市をリノベーション

  • 2012.08.20
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日も本を紹介します。

「都市をリノベーション」

著者:馬場正尊

満足度:★★★★★(満点)

長崎のABC不動産の部長のブログ

「東京R不動産」のディレクター、

馬場さんが書いたリノベーションの本です。

リノベーションに関する、

雑誌や新聞なんかを読むことはよくありますが、

正直言って、まともに本を読んだのは

初めてのような気がします。

すごく参考になりました。

私の満足度は★5つの満点です!

しかし、それは職業的なところもあり、

不動産や建築に関係のない方が読むときには、

やはり雑誌のほうがおもしろいかもしれません。

本書では、写真は少ないし、小さいです。

活字メイン。

私はこの本、教科書として、

当社の全社員に読んでもらいたい。

この本に共感するには、

それなりに経験やセンスが必要だと思います。

一般的な住まいや住まい方とは少し違っているからです。

そんな変わったセンスよりは、

普通の一般的な住まいに目を向けたほうがいいのでは?

そう言われそうな気がしますが、

長崎市内のそんな一般的な物件は、

長期的に空室となっている物件が多く、

その数はどんどん増えています。

そして、私たちは、

それを毎日目のあたりにしています。

それを放っておくのではなく、

新しい価値の創り方を学んで、

再生していかなければなりません。

個人的には、空室を見ると心が痛みます。

それは、新築や築年数が比較的新しい物件を

「新築!」「築浅!」などと言って前面に押し出して宣伝する、

我々、不動産会社にも責任があるのではないかと思っているから。

そこには、もはや物件が持つ本来の価値ではなく、

単に新しいか古いかだけで選別しているかのよう。

確かに、お客様としては、古い物件よりは、

新しい物件のほうが良いに決まっています。

しかし、かといって当社は不動産のプロとして、

古い物件の魅力を充分に伝えられているか。

あるいは、古い物件の魅力を掘り起こそうとしたか。

そういうことをあらためて考えたのは、確か一昨年くらい。

そして、やはりそこを見直すべきだと思い、

当社の従来のホームページとは趣きを変えて、

物件一つひとつの魅力を伝えるべく、

「長崎賃貸セレクト」というホームページを

立ち上げたのが去年のことです。

このホームページは、

たとえ当社の営業マンが載せてほしいと言っても、

編集方針に合わない物件は一切載せていません。

そのせいもあって、

なかなか掲載物件数が増えていないのが欠点です。

でも、今のところなかなかの好評をいただいています。

ところで、本書の中で馬場さんは、

日本は膨大なストックを抱えたまま

人口減少時代に突入することになる。

すでにある都市を使わざるをえないことは

もはや必然なのだ。

と言っていました。

つまり、以前の日本は、

古いものは壊すという、

スクラップ&ビルドで栄えてきましたが、

これから先は、今あるものをリノベーションして

再利用することが必然であると。

不動産業界でも、

以前からそういうことを言っていますが、

スクラップ&ビルドの発想は、

未だに根強いような気がします。

さっきの「新築!」「築浅!」から察しても。

当社のリノベーションは、

まだまだ「リフォーム」の範疇を超えきれていません。

リフォームとは、元のキレイな姿に戻すという意味で、

リノベーションは、新たに付加価値を付すこと。

本書で勉強したことを日々の業務に役立て、

長崎にもっともっとワクワクする賃貸を増やしていきたいです。

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