鴎外の知恵

  • 2013.03.16
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長崎のABC不動産のホンダです。

今日は本を紹介します。

超訳 鴎外の知恵

訳者:出口汪

満足度:★★★★☆

長崎のABC不動産の部長のブログ

夏目漱石と並ぶ文豪・森鴎外。

「舞姫」や「高瀬舟」などの作者として知られていますが、
実は陸軍の軍人としても、

軍医総監(中将クラス)まで昇りつめた人物です。

本書は、そんな鴎外の箴言集を超訳したものです。

超訳とは、原文に忠実な現代語訳ではなく、

分かりやすさを優先させて、訳者の観点から書き直すこと。

少なからず訳者の「読み方」「捉え方」が入っていると思われます。

もちろん、一冊に濃縮するためにセレクトするセンスも。

今回、モノの考え方、人との付き合い方、

女性との付き合い方(鴎外、男なので)、

夫婦のあり方(鴎外は離婚を経験しています)など、

どちらかといえば、対人関係に重きをおいたような本でした。

いくつか気になった部分を書き出してみます。

心胆の剣は鞘に収まっていても、

必要とあれば、いつでも抜く用意があるという気迫を持て。

怒りやすいのは、知恵が足りない証拠である。

自分の気分が左右いずれかに偏っているなら、

その偏向と反対の方向に重点を置け。

彼は他人が百万言を費やすことを、

顔つき一つでやってしまう。

常に晴れやかな表情で人と接しなさい。

晴れやかな表情を保つ秘訣は、良心である。

人は自分の価値をかけて世に問う時がある。

だから、どうでもいい小さいことは、

人並みにしておけばいいのだ。

人の行状を見て、それをおかしいなどと思うのは、

あなたの目にそれが珍しく映っているに過ぎない。

つまり、経験豊かな人から見れば妙などと思わないことも、

了見の狭い人から見ればおかしく見えるだけなのだ。

特に最後のは、本当にそのとおりだなと思いました。

自分の常識が実は常識ではなかったり、

そういうことよくあります。

それと、自分に興味がないことについて、

理解ができなかったりすることもよくあります。

長崎の海は、あまり波が高くないので、

サーフィンは盛んではありません。

私はここ数年、北アルプスなどで登山してみて、

不思議とサーフィンを楽しむ人の気持ちが分かるようになってきました。

山と海ではぜんぜん違いますが、

多少、了見の広がりがあったように思います。

もっと言うと、

ダンスや音楽、フィギュア、アニメ・・・、

私がこれまでにふれたことのない世界も、

楽しさまでは分からないにしても、

少なくとも否定はしなくなりました。

どんな趣味にも、その人なりの楽しみがあるのだと、

そう思うようになったからです。

逆に、その人を惹きつける魅力はいったい何なのか、

それを聞いてみるのもすごくいいなと。

「いつも晴れやかな表情で」というのもいいですね。

斎藤一人さんも言っていましたが、

上機嫌でいることは大事なようです。

確かにすぐに怒ったり、不機嫌になったりするのは、

知恵や思慮が足りないのかもしれません。

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