長崎のABC不動産のホンダです。
私の近所の公園では、
すっかり蝉の声が止んでしまいました。
まだまだ暑いですが、
確実に秋が近づきつつあります。
わりと夏好きな私にとっては、
お盆明けはなんとなくブルーな季節です。
もう、夏! 海水浴! って感じではないし、
ただ暑いだけ。
甲子園が終わると、いよいよトドメです。
さびしい。
さて、今日は久しぶりに本を紹介します。
そういえば最近、
ブログに本の紹介を書かなくなってきました。
本はいつも読んでますし、
特に意識して書かないわけではないのですが。
「世界中で迷子になって」
著者:角田 光代
満足度:★★★★☆
「八日目の蝉」の角田光代さんのエッセイ集です。
本当は女子向きなのかもしれませんが、
実は私は、角田さんのエッセイはこれが3冊目。
以前、「幾千の夜、昨日の月」、
「恋するように旅をして」を読みました。
男子のクセに。
2冊とも旅の本でおもしろいです。
どちらも自分が旅に出る前に、
気分を煽るように読みました(笑)
今回は、前半が旅について、
後半は買い物を中心とした日常についてをテーマにしています。
個人的には後半が気に入っています。
世代的に近いせいか、
「そうそう! わかるなぁ~」っていうところがすごく多い。
40代くらいの方に特にオススメです。
3つの鍋や絵の話、道具派の話、
血糖値上げるチョコの話、
どれも思わずうなずいてしまいます。
この本を読んで、一つ理解できたことがあります。
私は部屋というのは、経年変化を楽しんだり、
ゆっくり選りすぐりのモノが増えていって、
部屋もモノも使い込んでいくことが、
楽しいインドアライフと思っているのですが、
これを会社の女子に話しても、いまひとつピンと来ない様子。
だから、レトロ物件にウキウキしたり、
古い建物の解体現場を見かけたときにショックを受ける私に
女子はそれほど反応しません。
この本で、角田さんは知人男性のジーンズの話をしています。
他のモノはそうでもないのに、
ジーンズにはこだわっていて、
一本3万円もするジーンズを手間暇かけて育てる男性の話。
高価なものを買って、かつ、育てるというのは、
男性のロマン、本能ではないかと言っています。
靴でも車でも。
女性は子どもでも植物でも動物でもないものに対し、
育てる喜びというのは、感じにくいのかもしれない。
そう書いてありました。
なるほどなぁ。そのとおりかも。
男女差はたしかにあります。
当社の場合、男性も「育て」にあまり反応しません。
皆、わりと新品派のようです。
お客様はどちらかといえば、
新しいほうを好まれるので、そうなるのも仕方ないです。
でも、本当に良いものを育てながら
使い続けることって、かっこいいなと思うのです。
だんだん古くなるという言い方より、
だんだん育っていくという言い方のほうが前向きです。
新品は使い始めた瞬間から、もう新品には戻れないのだし。
人も同じように、年齢を重ねていくことが、
「古くなる」という感覚より、
いつまでも「育っている」という感覚でいたほうが幸せと思います。
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