世界中で迷子になって

  • 2013.08.18
NO IMAGE

長崎のABC不動産のホンダです。

私の近所の公園では、

すっかり蝉の声が止んでしまいました。

まだまだ暑いですが、

確実に秋が近づきつつあります。

わりと夏好きな私にとっては、

お盆明けはなんとなくブルーな季節です。

もう、夏! 海水浴! って感じではないし、

ただ暑いだけ。

甲子園が終わると、いよいよトドメです。

さびしい。

さて、今日は久しぶりに本を紹介します。

そういえば最近、

ブログに本の紹介を書かなくなってきました。

本はいつも読んでますし、

特に意識して書かないわけではないのですが。

「世界中で迷子になって」

著者:角田 光代

満足度:★★★★☆

ホンダのチンタイ・ソウル

「八日目の蝉」の角田光代さんのエッセイ集です。

本当は女子向きなのかもしれませんが、

実は私は、角田さんのエッセイはこれが3冊目。

以前、「幾千の夜、昨日の月」、

「恋するように旅をして」を読みました。

男子のクセに。

2冊とも旅の本でおもしろいです。

どちらも自分が旅に出る前に、

気分を煽るように読みました(笑)

今回は、前半が旅について、

後半は買い物を中心とした日常についてをテーマにしています。

個人的には後半が気に入っています。

世代的に近いせいか、

「そうそう! わかるなぁ~」っていうところがすごく多い。

40代くらいの方に特にオススメです。

3つの鍋や絵の話、道具派の話、

血糖値上げるチョコの話、

どれも思わずうなずいてしまいます。

この本を読んで、一つ理解できたことがあります。

私は部屋というのは、経年変化を楽しんだり、

ゆっくり選りすぐりのモノが増えていって、

部屋もモノも使い込んでいくことが、

楽しいインドアライフと思っているのですが、

これを会社の女子に話しても、いまひとつピンと来ない様子。

だから、レトロ物件にウキウキしたり、

古い建物の解体現場を見かけたときにショックを受ける私に

女子はそれほど反応しません。

この本で、角田さんは知人男性のジーンズの話をしています。

他のモノはそうでもないのに、

ジーンズにはこだわっていて、

一本3万円もするジーンズを手間暇かけて育てる男性の話。

高価なものを買って、かつ、育てるというのは、

男性のロマン、本能ではないかと言っています。

靴でも車でも。

女性は子どもでも植物でも動物でもないものに対し、

育てる喜びというのは、感じにくいのかもしれない。

そう書いてありました。

なるほどなぁ。そのとおりかも。

男女差はたしかにあります。

当社の場合、男性も「育て」にあまり反応しません。

皆、わりと新品派のようです。

お客様はどちらかといえば、

新しいほうを好まれるので、そうなるのも仕方ないです。

でも、本当に良いものを育てながら

使い続けることって、かっこいいなと思うのです。

だんだん古くなるという言い方より、

だんだん育っていくという言い方のほうが前向きです。

新品は使い始めた瞬間から、もう新品には戻れないのだし。

人も同じように、年齢を重ねていくことが、

「古くなる」という感覚より、

いつまでも「育っている」という感覚でいたほうが幸せと思います。

+++++++++++++++++++++++++


長崎市のお部屋探しなら、ABC不動産へ!

ホームページはコチラ→ 『長崎賃貸ネット』

魅力ある物件だけを集めた特別版→『長崎賃貸セレクト』


+++++++++++++++++++++++++

ホンダ

投稿者:ホンダ 投稿一覧